ご挨拶

　この度、2018年4月1日付で、医学教育センター長（教育開発室長）を拝命いたしました廣井直樹と申します。 微力でございますが、皆さまのお力をお借りまして、少しでも東邦大学医学部の教育に貢献していきたいと思っています。
この10年、日本の医学教育は急激な変化の中にあり、様々な医学教育改革が進められてきました。“高大接続”“能動的学習の推進”“適切な評価に基づいた教育”“実践力を修得するための学修”“グローバルスタンダードに合致した教育”など、キーワードを羅列するだけでも枚挙に遑がありません。このような流れは、医学教育の最終的な目的である「優れた医師の育成」に繋がっていくと思います。
本学の教育理念は「より良き臨床医の育成」であり、医学教育の目的である優れた医師の育成と同じであると思います。優れた臨床医の条件として、幅広い医学知識と技能の修得に加えて、問題発見・解決能力と生涯学習の態度を備えていることが挙げられます。また、医師が果たすべき役割の多様化・高度化により、優れたコミュニケーション能力も重要になっています。医学教育センター（教育開発室）では、優れた医師の育成の支援を行って行きたいと考えています。
卒前・卒後の教育カリキュラム策定の支援を行うことで卒前・卒後教育の充実を図り、とくにシミュレーション学修をはじめとする能動的学修体制の構築などの更なる拡充を目指していきます。医学部と大学院、大学病院との緊密な連携を強化し、卒前と卒後の一貫した教育の実践を支援することで優れた医師や研究者の育成に努めるとともに、教育活動の改善と支援のために必要な教員のFaculty Development（FD）企画を通じて教育者養成の支援を行います。また、本学の教育に関する計画・立案や意思決定を支援するための情報提供を目的としたInstitutional Research（IR）も本センター業務の１つとなっています。
10年先の医学教育を見据えながら、本学教職員、学修者である学生や大学院学生、そして保護者の方々と力を合わせて活動してまいりたいと思っておりますので、ご支援、ご理解のほどお願いいたします。