患者さんへ

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診療の特色

1.「周術期管理」「慢性疼痛の診療」を主体としています

東邦大学医療センター大橋病院 麻酔科では、主に下記の2つの分野を中心に診療を行っています。

当院で手術を受ける患者さんすべてに対する周術期管理(術前・術中・術後の全身管理)

専門外来(ペインクリニック)での慢性疼痛の診断と治療

さらに、必要に応じて日帰り麻酔も実施しています。
 
■日帰り麻酔
詳細は麻酔科へお問い合わせください。
予約電話番号:03-3468-1251(内線3456)

2.すべての患者さんに安全に手術を受けていただくために、術前の「対話」を重視しています

周術期管理を行ううえで、何より大切なのは「患者さんの安全」です。安全に手術を行うためには、当日の血圧などに影響することがないよう、患者さんに安定した精神状態で手術に臨んでいただくことが極めて重要です。そこで当科では、術前に患者さんと十分なコミュニケーションを図ることを重視しています。

手術が決まったら、まず看護師が患者さんと面接を行い、患者さんの不安や疑問などに丁寧に対応します。その後、麻酔コンサルト外来で麻酔科医が詳しい説明などを行います。
このような2段階の流れで、看護師、麻酔科医がそれぞれ患者さんと直接お話しする機会を設け、患者さんの声にしっかり耳を傾けています。こうするうことで患者さんが抱えている心理面や身体面での問題を早期に把握し、適切に対処することができるのはもちろん、生活歴など患者さんの個別性を考慮した医療の提供も可能となっています。

手術の前にはどなたでも不安や恐怖感を抱いたり、緊張したりするものですが、そのような心理的な問題をできるだけ取り除き、安心していただけるよう、「患者さんに寄り添った、やさしい医療の実践」に努めています。

なお、周術期の口腔ケアについては東京都世田谷区歯科医師会、東邦大学医療センター大森病院 口腔外科との連携のもと行っています。

3.温かさを大切にした人間味のある診療で、慢性的な痛みを抱える患者さんのQOLの維持と向上をサポートしています

当科の「慢性疼痛」に対する研究および診療の歴史は古く、1979年の麻酔科開設以来、全国に先駆けて取り組んできました。現在は専門外来「ペインクリニック」を開設し、「痛みが長く続いている」「傷や病気は治ったのに痛みがとれない」「痛みがあるが、どの診療科を受診したらいいかわからない」といった、慢性的な痛みを抱える患者さんの診療を行っています。
一般的に、急性の痛みはケガや病気などの「症状」のひとつとして現れることが多く、ケガや病気が治まることで痛みも消えていく場合がほとんどです。一方、慢性の痛みの場合は「痛み自体が病気である」といっても過言ではありません。痛みが長引いたり、痛みによって心理的、社会的などさまざまな場面でストレスを感じることでさらに痛みが強くなるといった悪循環も生じやすくなります。

慢性疼痛の診断や治療は、このような患者さん一人ひとりの痛みの状態や社会的状況、悩みや不安などを十分に把握し、理解したうえで行うことが重要です。そこでまず初診の際に、患者さんのお話をしっかりお聴きすることを大切にしています。

治療も薬物療法だけでなく、心理療法のひとつであるロゴセラピー(実存分析療法)や、鍼灸師による鍼治療など東洋医学的アプローチなども導入し、個々の患者さんに最も合った方法を検討しています。

治療の目標は、「痛みがあっても、できるだけ高いQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を維持しながら生活できるように導くこと」にあります。患者さん自身の“気づき”を促し、患者さんが自律的に行動できるよう援助することが医療者の役目です。患者さんが常に希望をもって治療に臨めるよう、温かな診療で今後もサポートしていきます。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 麻酔科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)