健康な肌を目指し、患者さまと一緒に考えます

よくあるご質問

アトピー性皮膚炎Q&A

アトピー性皮膚炎の患者数は本当に増加していますか?

この10年間で見ても、確実に増加傾向にあります。
小児も成人も患者数が増えていますが、とくに成人期が増えました。
全体的に重症例や難治例が多くなっています。
合併症にアレルギー性鼻炎、喘息や花粉症が良く出ます。

アトピー性皮膚炎はいつになったら治りますか?

明らかなデータはありません。
以前は30歳といわれていましたが、50歳過ぎても見られます。
重症例や難治例の方は治りにくいので自然軽快は望みにくいです。
適切な治療で寛解状態は出来ます。それを維持することは重要です。

アトピー性皮膚炎の治療のポイントはありますか?

焦らずしっかり良くすることが大切です。
かゆみのコントロール。症状に合った飲み薬でかゆみを抑えることが出来ます。
皮膚症状の改善。適切な外用剤によって良くなります。良い状態を維持することが必要です。
原因を究明して生活指導をする。原因は個人や季節によって異なります、悪化要因を考え避けることが治療の近道です。
原因を除去したら、何もしないで治る訳ではありません。今ある皮疹はきっちり治療する必要があります。

かゆみ止めの薬は本当に効くのですか?

作用機序から、かゆみ予防薬としての有用性が認められています。
かゆみがある時だけの服用から、連続的に服用すると症状の再発を減らします。
たくさんの種類があり、かゆみを取り副作用のないものを服用してください。
薬の副作用として、眠気や仕事の効率が下がる場合があります。

ステロイド外用薬は本当に怖い薬ですか?

使い方次第では問題ありません。
ネットや健康雑誌などで副作用を強調する記事を鵜呑みにしないでください。
薬の強さが5段階に分かれています。大切なことは、症状や部位により強さを変えて治療します。間違った使い方は問題があります。
使用量を間違わなければ全身的な副作用は問題ありません。
局所の副作用に、紫斑、多毛、皮膚の萎縮があります。皮膚は黒くなりません。
ステロイドの長期内服は副作用が問題になります。外用主体で効果が得られない、重症時に限定すべきです。

ステロイド外用薬の使い方を教えてください?

症状や部位に合わせて適切なランクのものを十分量塗ってください。
顔や体によって薬の吸収率が異なります。顔はランク4、体はランク2や3の強さのものを使います。
症状が良くなったら塗り方や塗る量を減らします。すぐに辞めると元に戻ります。
肌の声を聴いてください。あなたの肌に美しさが戻ったら、ステロイドはもう入りません。それまではしっかり塗ってください。

ステロイド外用薬以外に効く薬はありますか?

新しい免疫抑制薬(プロトピック軟膏)があります。
成人用はステロイドのランク3、小児用はランク4に匹敵します。
塗るとピリピリとした皮膚の刺激性があります。まずはステロイドで初期治療してから塗ると効果的です。
使用量は一日10g以下にすれば、全身的な副作用は出ません。
顔やステロイドの副作用が出ている体に塗ると効果的です。

食事制限は効果がありますか?

ある時期、特定の人には意味があります。
乳児期がもっとも多く、卵、大豆、小麦やミルクが関係します。2~3歳までには良くなり、制限は不要になります。
食事はむやみな制限ではなく、意味ある制限が大切です。少しずつ食べさせて制限を段階的に緩和することが必要です。
成人期は大幅に減りますので制限は不要ですが、特定の人に強い食事アレルギー(ソバ、小麦、果物など)があります。
日本食はアレルギーに良く、西洋食やインスタントものだけを食べるのは良くないと言われています。
血液検査やスクラッチテストである程度原因は分かりますが、制限や誘発試験をすると確認出来ます。

普段の生活面で気を付けることはありますか?

日本は四季があり季節によって異なります。
春はスギ、夏は汗と汚れ、冬は乾燥や寒さがキーになります。
部位によって考えてください。生え際はシャンプーやリンス、顔は化粧品や洗顔料、首はネックレスやワイシャツ、お腹は衣類の刺激やバックル、手は触れるものなど、肌はデリケートなもの一緒に原因を考えましょう。
日本人は清潔志向、洗いすぎ、擦りすぎが目立ちます。ナイロンタオル類は肌を傷つけ乾燥させます。
入浴後やカサつくときは保湿剤をたっぷり塗って、乾燥を防止してください。

帯状疱疹後神経痛 Q&A

帯状疱疹後神経痛とは?

帯状疱疹の治癒後に発生する神経痛のことを指します。関係者の間では6カ月以上持続する場合を指すことが多いですが、帯状疱疹の皮膚症状の改善後より発生する神経痛についてもほぼ同様の症状があり、現在では期間の概念についてはなくなりつつあります。

当科での治療方針は?

主に薬物療法(内服、外用)を行います。難治の場合には当院ペイン外来(麻酔科)と連携して治療していきます。別の病院にて治療されていた方は出来るだけ以前の治療や経過を知る必要がありますので、紹介状等をお願いいたします。

新薬が出たと聞きましたが・・・

新しく発売された「リリカ®カプセル」(一般名:プレガバリン)について、帯状疱疹後神経痛の効能・効果で製造販売承認を2010年4月に日本において取得いたしました。
本剤は、米国ファイザー社が開発し、世界105カ国以上で承認されている薬剤です。その主な作用機序は、過剰に興奮した神経系において、各種神経伝達物質の放出を抑制することで鎮痛作用を発揮すると考えられており、既に多くの臨床試験により、有効性および安全性が確認されています。また、欧米においては帯状疱疹後神経痛を含む神経障害性疼痛の薬物治療ガイドライン/アルゴリズムの第一選択薬とされています。
帯状疱疹後神経痛(postherpetic neuralgia : PHN)は、神経の損傷によって引き起こされる末梢性神経障害性疼痛の代表的な疾患です。帯状疱疹は、初感染の水痘治癒後、水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節内に潜伏感染し、ウイルスに対する免疫力が低下することで発症します。帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の皮膚症状が治癒した後も焼けるような痛みや電気が走るような痛みが持続する難治性疼痛のひとつと考えられています。
副作用として眠気やふらつきを20~30%の方が訴えております。これは推奨されている用量を初回より投与したためと考えております。