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診療の特色

1.重症度の高いアトピー性皮膚炎の患者さんに対し、生活指導からアフターフォローまできめ細かな診療を行っています

東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科では、皮膚科全般の診療を行っています。中でもとくに「アトピー性皮膚炎」「乾癬」「皮膚腫瘍」「円形脱毛症」「薬疹」といった疾患の診断や治療に力を入れています(詳細については「対象疾患」をご覧ください)。
とりわけ、重症度の高いアトピー性皮膚炎の患者さんに対する当科のきめ細かな診療については全国的にも注目されています。

慢性かつ難治性のアトピー性皮膚炎を抱える患者さんの多くが、見た目の問題や激しいかゆみによる集中力の低下、睡眠障害による眠気などに悩まされていますが、当科ではこのような患者さんに一旦忙しい日常生活から離れていただき、皮膚をリニューアルする時間を設けるために「入院療法」を積極的に導入しています。

この入院療法を行った患者さんの退院時の調査では、皮膚症状においては92%、精神症状においては83%と高率に改善がみられました。また、退院後の皮膚症状についても76%の患者さんが退院時の改善状態を維持しているというデータも得られています。

入院中の治療では多量のステロイド外用による副作用に留意し、すべての患者さんにとって安全な使用量を投与することで良好な結果を得ています。患者さんがより良い皮膚状態が維持できるよう、退院後の薬の副作用チェックなどのアフターフォローもしっかり行っています。

入院療法をはじめとする、重症度の高いアトピー性皮膚炎の治療については下記ページもご覧ください。

2.膠原病リウマチ科や形成外科など院内の各診療科との連携のもと、皮膚の状態からわかった他の病気の早期発見・早期治療にも努めています

「皮膚は全身疾患の窓」ともいわれ、皮膚の状態から内臓の病気が発見されることは少なくありません。皮膚科医はこのような皮膚からわかるあらゆる病気を診断するための「目力」をもっている必要があり、当科の医師も全員その力を高めるために日々努力しています。

しかし難しい症例で初診時に診断に苦慮するケースや、特殊な疾患が考えられるケースなどももちろんあります。このような場合には診断をより正確なものにするため、皮膚を一部採取して病理標本を作製し、顕微鏡で観察する「皮膚生検」を行います。

こうした診断の結果、他の診療科での専門的な治療が必要だと判断した場合には、速やかに関連各科と連絡をとり、診療を受けていただきます。とくに皮膚疾患と関係の深い膠原病については、膠原病リウマチ科が中心となり診療を行います。また、単純切除術や植皮術などの外科治療も当科で行っていますが、より複雑な症例については形成外科が対応するなど、各診療科との緊密な連携体制が整っています。

なお、皮膚の病気なのか内臓の病気なのかご自身では判断がつきにくいケースもあると思いますが、皮膚に何らかの変化や異常を感じた場合には、まずかかりつけの皮膚科を受診されることをおすすめします。 

3.患者さんの悩みや不安を解消するため、患者さんとの対話も重視しています

当科には、「これまでさまざまな治療法を試してきたけれど、一向によくならなかった」という慢性的な皮膚疾患の患者さんも多くいらっしゃいます。その原因を患者さんとの対話を通して探っていくと、内服薬の必要性を理解していなかったり、外用剤の副作用などを恐れて実は適切な治療を行っていないというケースもよくみられます。

当科ではこのような「治療に対する誤解」などを改めて見直し、患者さんが十分に納得したうえで適切な治療を続けていただけるよう、まず治療内容についてまずしっかり丁寧に説明することを第一としています。治療におけるリスクの可能性やそのリスクを防ぐ方法など、患者さんが知りたいと思っていることにはすべてお答えし、患者さんの悩みや不安などの解決に努めています。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 皮膚科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)