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春野菜 ~旬の野菜は栄養がぎっしり~

ブログ担当の冨岡です。
四月に入り暖かい日が続き、過ごしやすい季節となりました。
先日、外出先でランチをしましたが、多くのお店で春野菜を使用した
限定メニューが並んでいました。春野菜には、冬の寒さを耐えぬいて成長してきたからこそ、すぐれた栄養成分がたくさん詰まっています。そこで今回は「春野菜」について紹介します。
「新○○」「春○○」と呼ばれる野菜たち!
一年中出回っている野菜にも、この時期にしか味わうことができない
「新」や「春」といった冠をつけて呼ばれるものがあります。
(新じゃが、新玉葱、新人参、春キャベツ)
いずれも通年出回るものと比べると柔らかく甘みもあり、みずみずしいのが特徴です。
特にこの時期の玉葱、人参、キャベツはサラダなどの生食に適しています。


【春野菜が持つ成分の特徴】

★ 苦味 ★
春野菜独特の苦味は、「植物性アルカロイド」という成分です。
腎臓のろ過機能を向上させ、老廃物を体の外に出してくれる解毒作用の働きや、新陳代謝を促進する働きがあります。

★ 香り ★
あしたばやせり、セロリなどのセリ科の春野菜が放つ豊かな香りには、
精油成分のテルペン類が多く含まれています。テルペン類は血行促進や抗酸化作用、
ストレス緩和などの効果があります。

【おすすめ野菜の代表的な栄養素】

新人参
β-カロテンが豊富に含まれています。 β-カロテンは
皮膚や粘膜を丈夫にしたり、免疫力の強化、アンチエイジングなど、
健康を保つために重要な働きをする栄養素です。

春キャベツ
ビタミンCや食物繊維が豊富なほか、胃壁の粘膜を丈夫にし、
消化を助ける働きがあると言われるビタミンU(別名キャベジン)が含まれています。

 新玉葱
ビタミンB1、B2、C、カルシウムなどを含まれています。特筆すべきは、
辛みのもとになる成分、硫化アリル(別名アリシン)で疲労回復や殺菌効果に加え、
血液をサラサラにしてくれる効果があると言われています。

アスパラガス
注目成分はアスパラギン酸で「免疫力アップ」「疲労回復」など多くの効果が期待されています。
他にもビタミンA、B1、B2、C、Eなども多く含まれます。

セロリ
βーカロテン、ビタミンB群、カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富。よく使われるのは茎の部分ですが、実は葉には茎の2倍のβーカロテンが含まれると言われているので、いっしょに使いましょう。


冬眠から目覚めた熊は、まず最初にふきのとうを食して冬の体をリセットすると言われています。皆さんも暖かくなるにつれ、外へ足を運ぶ機会も多くなると思いますが、冬の体を春野菜で目覚めさせ、心身ともに活発な状態へと調整していきましょう!
次回の栄養ブログも乞うご期待!




投稿日:2018年04月02日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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