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東邦大学医療センター大橋病院 膠原病リウマチ科 関連リンク
関節超音波
生物学的製剤
全身性エリテマトーデス

【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大橋病院 膠原病リウマチ科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-17-6
TEL:03-3468-1251(代表)

診療内容

1.関節超音波検査の実績で全国有数の施設。スタッフ全員が知識や技術を高めながら、万全の体制で関節リウマチの検査を実施

東邦大学医療センター大橋病院 膠原病リウマチ科では、「関節リウマチおよび関節リウマチ関連疾患」(悪性関節リウマチ、フェルティー症候群、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎など)と「膠原病」(全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、混合性結合組織病、ベーチェット病など)などのリウマチ性疾患の診療を中心に行っています(詳細は「対象疾患」のページをご覧ください)。

対象疾患

関節リウマチも膠原病も、適切な治療を行うためにはまず的確な診断が必須です。

当科ではとくに関節リウマチやその関連疾患に対して、最新の関節超音波検査(関節エコー検査)を実施しています。関節超音波検査を行うリウマチ専門の施設は徐々に増えてきていますが、関節炎で受診した全ての患者さんに行える施設は全国的にもまだ限られています。当科では週に5日、関節超音波外来を開設し、万全の体制で関節リウマチの患者さんの検査を行っています。関節超音波検査は十分な時間を要するため、担当医が少ないと十分な対応もできません。そこで当科では、すべての医師が関節超音波検査の高度な技術を身につけ、診療にあたっています。こうしたことから現在(2014年)では臨床検査数が月平均50件以上にのぼるなど、国内でも有数の実績を得るまでに成長しています。

「関節が痛む、はれる、こわばる」というのが関節リウマチの代表的な症状ですが、関節超音波検査ではそうした症状のある部分に直接プロープを当てることで、関節炎や腱鞘炎の有無や程度、骨びらんの存在、関節液貯留の有無などを調べることができます。「どの部分がどのくらい炎症を起こしているのか」など、医師と患者さんが同時に画像で確認できるのが大きな長所であり、医師が病態を正確に判断できるだけでなく、患者さんにとっても下記のような利点があります。
 ①患者さん自身が自分の病状を客観的に理解できる
 ②自分の病状を明確に認識することで、治療の必要性などもより納得できる
こうして医師と患者さんの合意のうえで治療を進めることで、より良好な結果を導きやすくなります。
また、関節超音波検査に当科の医師全員が携わることで、医師のスキルも向上しています。というのも、関節超音波検査で正確な診断を行うためには、解剖学についてよく理解する必要があるためです。自分の専門領域だけにとどまらない幅広い知識を身につけることで、より高度な医療の提供に努めています。
なお、関節超音波検査の詳細については下記ページをご覧ください。

関節超音波検査

2.「膠原病をきれいに治す」「膠原病を二度なしに」。ステロイド剤投与を最小限にした画期的な治療法で、副作用や病気の再発を防止

「膠原病をきれいに治す」。

これは、当科が膠原病の治療において最も大切にしているモットーのひとつです。

「膠原病の治療には、ステロイド剤を投与する対処療法が一般的に広く行われています。ステロイド剤には確かに病気の勢いを抑える効果があります。しかし強い薬のため、さまざまな副作用が少なからず発生するというデメリットもあります。例えば圧倒的に女性に多い全身性エリテマトーデス(SLE)の場合は、ステロイド剤の副作用によって顔がふっくらするなど容貌が変化する、皮膚が弱くなりキズができやすくなる、骨がもろくなり若い年代から骨折しやすくなるなどの症状が現れ、生活に支障をきたす場合もあります。

どんなに病気自体をコントロールできたとしても、副作用によって患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が低下したのでは治療の意義があるとはいえません」(教授 亀田秀人)

そこで当科が実践しているのが、ステロイド剤の投与を最小限に抑え、免疫抑制薬や生物学的製剤の投与を中心とした治療法です。

「従来の治療法では、まずステロイド剤を投与して経過を観察し、それであまり結果が出ない場合は免疫抑制薬や生物学的製剤など別の薬剤に移行するというケースが多かったのですが、その最初の段階でステロイド剤を大量に投与することが副作用を引き起こす原因になるのではと考えました。当科では最初からステロイド剤は最小限にし、他の薬剤を併用して治療を行っています。その結果、以前に比べて「合併症が減った」「入院期間が短くなった」など、膠原病の患者さんに明らかな変化がみられるようになりました。

もちろん、ステロイド剤そのものを否定しているわけではありません。ステロイド剤による治療が有効だと判断した患者さんには適切にステロイド剤を投与します。しかしあくまでも最初からステロイド剤だけで病気を抑えようとするのではなく、患者さんがより良い状態を維持できることを念頭に置いたうえで、患者さん一人ひとりに適した治療を行っています」(教授 亀田秀人)

「膠原病を二度なしに」

これもまた、当科の膠原病治療におけるモットーのひとつです。

「昔から、膠原病は治療した後も再発をくり返しやすい病気といわれてきました。しかし二度と再発することがないよう治療を続けることも、膠原病の専門医としての使命です。具体的には、安全性の比較的高い免疫抑制薬を長期間投与することで患者さんの免疫をコントロールし、病気の再発予防に努めています」(教授 亀田秀人)

3.患者さんとの対話を重視し、日常生活を快適にスムーズに過ごせるようサポート

「患者さんとしっかり向き合う」

このことも当科では、スタッフ一同とても大切にしています。治療方針は必ず患者さんの生活や環境なども踏まえたうえで検討し、患者さんの希望なども十分に考慮したうえで決定しています。

患者さんとの対話にも重点を置いており、とくに関節リウマチについては患者さん全員に日常生活に関するアンケートも診察時にお願いしています。普段の生活の中で困っていることや、不便を感じていることなどを直接患者さんから伺うことで、患者さん一人ひとりにより快適にスムーズに日常生活を送っていただけるような治療を目指しています。

4.各診療科や専門スタッフと緊密に連携し、患者さんのあらゆる症状や悩みなどに対応

関節リウマチや膠原病に代表されるリウマチ性疾患は、全身のさまざまな組織に障害が現れる症候群です。そのため診療も、他の内科や整形外科、皮膚科など、主要な診療科すべてとの緊密な連携が欠かせません。

当科では、基本的な治療方針を固めたうえで関連診療科に相談し、お互いの意見を検討しあったうえで、最も良い治療法を責任をもって最終決定するというスタイルを大切にしています。

また、リウマチ性疾患はさまざまな機能障害を伴うため、リハビリテーションやメンタルケアなども非常に重要です。当科では臨床心理士やソーシャルワーカーなど広い部門の専門スタッフとも協力し合い、患者さんのトータルなサポートに努めています。

今後も「患者さんに優しく、先進的で最も優れた医療」の提供を目指していきます。