患者さんへ

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診療内容

糖尿病の診療では臨床疫学的観点から、国内外の最新の臨床エビデンス(知見、根拠)を検討し、常により良い治療法を提供します。2型糖尿病では安易に経口糖尿病薬を開始することを避け、生活習慣(食事・運動)改善の実現を柱とします。指導に習熟した栄養士が懇切丁寧に食事の相談に乗ります。患者さまの取り組みを重視し、投薬の必要性などを十分に相談します。内服開始に当たっては、薬動力学的見地から服薬指導を致します。

外来におけるインスリン導入に積極的に取り組んでいます。2型糖尿病では1日1回の注射ですむ基礎インスリン補充療法(BOT)も実施します。手術後の膵性糖尿病に対するインスリン治療経験も豊富です。1型糖尿病ではインスリン強化療法を原則としますが、ハイテクになったインスリン持続皮下注入機(CSII)による治療も取り入れています。最近注目されているインクレチン系の新薬を用いた治療には、治験段階から参加し熟知しております。新薬の治験にも積極的に参加しています。
外来通院治療では、生化学検査、HbA1c、血液検査、尿検査などの当日速報診療を実施しており検査データをお渡ししています。

糖尿病合併症

糖尿病の三大合併症として、網膜症・腎症・神経障害があります。
  • 網膜症: 眼科診断に基づき適正な血糖・血圧コントロールに努めます。
  • 腎症: 糖尿病腎症の早期診断ならびに早期介入を積極的に推進し、予後の改善に努めます。保存期腎不全に至った患者さまでは適切に管理し、腎不全期の人工血液透析治療を円滑に導きます。
  • 神経障害: 末梢神経障害(シビレ等)、自律神経障害(立ちくらみ、便秘等)の程度と予後を診断し、可能な治療と生活指導を行います。
最近注目されている糖代謝異常に伴う心臓疾患や脳卒中の治療については、24時間体制で心臓カテーテルセンターなどの専門科が取り組んでおり、診断と治療へ円滑に移行すると同時に糖尿病科の観点から診療支援を致します。 

入院治療

教育入院から、糖尿病の方の急性疾患の受け入れ、インスリンやビクトーザ(GLP-1アナログ薬)などの治療法導入を目的とする入院などを行っております。特に、教育入院では2週間の糖尿病教室受講により系統的な知識が身に付くよう体制を整備してまいります。体験入院や注射導入のみの1週間程度の短期入院も可能です。かかりつけの医院にご通院の場合は、入院治療終了後、元の医院で通院治療を継続していただきます。循環器、腎臓、神経など糖尿病に頻度の高い合併症についても、精査いたします。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 糖尿病・代謝・内分泌内科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)