難治性疾患に対する上質な医療の提供を目指して
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大橋病院 神経内科

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病気と症状

脳卒中とは?

脳の血管がやぶけたり(脳出血)、つまったり(脳梗塞)して、急に手足の麻痺やしびれ、あるいは意識障害などの症状が出た状態をいいます。本来は、脳が風邪をひいた(卒中)状態をさし、急激に起こった状態を脳卒中といいます。
脳卒中の分類として
  • 脳出血
  • 脳梗塞
  • くも膜下出血
  • 一過性脳虚血発作
があります。

パーキンソン病とは?

振戦(ふるえ)、固縮(体が硬くなる)、無動(動作が緩慢になる)、姿勢保持障害(転びやすくなったり、バランスが悪くなる)の4大症状を引き起こす病気です。その他の症状として、立ちくらみ、便秘などの自律神経障害や幻視(まぼろしが見える)、妄想(実態がないことを思いこむ)、うつ(気分が落ち込む)などの精神症状と認知症(物忘れ)などがあります。症状の種類、程度は個人差があり、総て現われてくるものでなく、一人一人異なります。1817年に“shaking palsy”として報告した医師James Parkinsonにちなんでつけられたものです。症状が似ているのにもかかわらずパーキンソン病以外の病気であることもよくありますのでしっかりと診断を付けることが大切です。

脊髄小脳変性症とは?

歩行時のふらつき、手がうまく使えない、喋る時に舌がもつれるなど症状いわゆる運動失調が何年にもわたり緩徐に進行する神経変性疾患の総称です。それ以外の症状として起立性低血圧、発汗障害、排尿障害などの自律神経障害、下肢のつっぱりなど錐体路症状がみられることもあります。遺伝性は40%で、孤発性(遺伝しないタイプ)は60%と言われています。

重症筋無力症とは?

神経と筋肉の接合部分の異常のために、筋力が弱まり疲れやすく、ひとつの筋肉を繰り返し使うと急速に力が落ちて、全身的な脱力が起こる病気です。最初の症状は瞼が下がって開かない(眼瞼下垂)、物が二重に見える(複視)などです。これを眼筋型と言います。その後しゃべりにくい(構音障害)、飲み込みにくい(嚥下障害)というような症状がおこります。これを球麻痺型といいます。さらに症状が全身に広がると肩や腕や足の筋力が低下します。「物を持つのがつらい」「歩くと疲れる」などのように日常生活が困難となります。これを全身型と言います。一日のうちでも、朝よりも夕方に調子が悪くなります。

多発性硬化症とは?

中枢性脱髄疾患の一つで、脳、脊髄、視神経に多発性の脱髄巣(空間的多発)が時を違えて次々に生じるため(時間的多発)、複数の神経症状が寛解と再発を繰り返すことを特徴とする病気です。
脱髄とは神経細胞から隣の神経細胞まで情報が伝わる時につながる電線(軸索)を覆っているカバー(髄鞘)が壊れて、情報がうまく伝わらなくなってしまうような状態をいいます。症状は、どこに病変ができるかによって千差万別です。視神経が障害されると視力が低下します。脳幹が障害されると物が二重に見えたり(複視)、眼が揺れるたり(眼振)、顔の感覚や運動が麻痺したりします。大脳が障害されると手足の運動麻痺やしびれや体のふらつきがおこります。脊髄が障害されると、手足体幹の運動麻痺やしびれ、尿失禁、排尿障害などがおこります。日本では主に視神経と脊髄に障害がおこる視神経脊髄型が欧米と比べて多いです。

筋萎縮性側索硬化症とは?

手足・咽頭・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力が弱くなっていく病気です。筋肉そのものの病気ではなく、筋肉に運動の命令を伝える脳・脊髄の運動神経細胞が死んでしまうためにおこります。

Alzheimer型認知症とは?

物忘れや人格の変化が主症状の認知症です。以前は老人性痴呆と言われていました。初期には、人の名前、時間、場所などの短期記憶障害に始まり、進行すると、家に帰れなくなったり(地誌的見当識障害)徘徊や夜間せん妄といった状態になり、社会生活が困難となります。日本では最も多い認知症です。

ギランバレー症候群とは?

筋肉を動かす運動神経の障害のため、急に手や足に力が入らなくなる病気です。手足のしびれ感もしばしば伴います。約7割程度は風邪や下痢などの感染の後1~2週間して症状がはじまります。症状は2~4週間以内にピークとなり、その後改善していきますが、重症の場合は呼吸筋の麻痺が起こり人工呼吸などの集中治療が必要となる場合もあります。

ボツリヌス療法とは?

ボツリヌス菌が作り出す猛毒のボツリヌストキシンを注射して筋肉を麻痺させ、筋肉の緊張によって起こる眼瞼けいれんや片側顔面けいれんや痙性斜頚の症状を改善する治療方法です。実施できる施設は国内では限られています。

その他、神経内科で扱う疾患

認知症、片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛、てんかん、ベル麻痺、髄膜炎、脳炎、HAM、クロイツフェルトヤコブ病、末梢神経炎、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー、周期性四肢麻痺、多発性筋炎、ミトコンドリア病、筋緊張性ジストロフィーなど多くの種類の病気が神経内科で取り扱われます。


最後に

これらの病気はMRIやCTスキャンといった補助診断を漫然と行っていても診断できないこともありますので、神経内科専門医の診察を受けることがまず大切です。