早期治療につなげる診断。明日の笑顔につながる技術。
東邦大学医療センター大橋病院整形外科 関連リンク

【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大橋病院 整形外科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-17-6
TEL:03-3468-1251(代表)

診療の特色

1.各分野ごとに専門外来を設け、大学病院としての高度な医療を提供しています

東邦大学医療センター大橋病院 整形外科では、「脊椎・脊髄」「肩・肘・手」「膝関節」「股関節」「スポーツ」「腫瘍」の各分野ごとに専門外来を設け、診断・治療を行っています。

参照:専門外来

専門性の高い、先進的かつ高度な医療を提供できることが、大学病院の整形外科である当科の大きな特長のひとつです。中でも、進行した変形性肩関節症などに対する「人工肩関節置換術」においては国内でも指折りの手術件数を有しており、受診を希望される患者さんは都内のみならず全国に及びます。さらに膝関節の軟骨移植や、骨軟部腫瘍の診断・治療など、発生頻度はそれほど多くない特殊な領域についても、豊富な経験と実績をもつ専門医が確実に対応しています。

また、年々スポーツ人口が増加していることもあり、2014年よりスポーツ障害、スポーツ外傷(ケガ)に対する専門的な診断・治療も開始しています。アスリートはもちろん、高校や大学などのスポーツ部の選手や一般のスポーツ愛好家まで幅広く対象とし、「再びスポーツをしたい」という要望に応えることのできる治療方法を検討しています。手術後は当院リハビリテーション科と連携し、スポーツドクターと理学療法士が協力して早期回復をサポートしています。

なお、下肢骨折など緊急性の高い症例にも随時対応しています。

「脊椎・脊髄」では、上肢や下肢の中枢神経(主に脊髄、神経根)障害性の四肢の運動麻痺や感覚障害、シビレなどの異常感覚、機能障害、疼痛を診療しております。

当院の「脊椎・脊髄」では、整形外科と脳神経外科の脊椎専門医が頭頚部から体幹、四肢~末端までの神経障害を診断、治療しております。「脳神経外科医は脳から脊髄、さらに四肢、末梢を見渡す」一方、「整形外科医は四肢、末梢から脊髄へ辿って障害を判定していく」特性があります。両者の見識から診断、治療精度を高めております。

保存療法を重視し、手術療法はすでに神経障害が進行している場合や保存療法で効果が得られない際に適応としております。疼痛には薬物、理学療法、低レベルレーザー照射、殊に近年増えている仙腸関節障害性の腰痛に対しては、仙腸関節ブロックや独自の高周波熱凝固療法などを実施しております。 手術療法では、脊椎固定しない神経除圧術を第一選択とし、低侵襲の椎弓形成術を実施しております。やむを得ず固定する場合は、金属固定具やセメント樹脂、各種補てん材を用い、後方からの多椎間固定、前後合併手術まで実施します。

変性疾患、骨粗鬆症性、感染(化膿)性、炎症性、外傷性、腫瘍性病変まで幅広く、総合的に診療しております。

2.最小侵襲手術(MIS)や関節鏡下手術など、患者さんの身体にやさしい治療に努めています

当科では人工関節置換術をはじめとする手術療法を多く手がけています。手術にあたっては、「患者さんの身体にできるだけ負担をかけない」「早期リハビリ・早期退院・早期社会復帰をサポートする」ということをとくに重視しています。

そのため、人工関節置換術では皮膚や関節包、筋肉などの切開を最小限にとどめる「最小侵襲手術(MIS)」を導入しています。MISについては下記リンク先もご参照ください。

参照:人工関節術 pdf

また、靭帯や腱などの再建術も、ごく小さな皮膚切開のみで行うことができる関節鏡下手術を積極的に導入しています。
手術をしない「保存的治療」に対する最先端の研究などにも力を入れており、近年は「PRP治療(自己多血小板血漿注入療法)」の臨床への応用を進めています。この治療法は患者さん自身の血液から作製したPRP(自己多血小板血漿)を関節や骨などに注入するもので、血小板に含まれるさまざまな成長因子やサイトカインなどの分子による組織修復促進作用により、腱の炎症や軟骨や靭帯の損傷などを早期に治癒する効果が期待されています。外来で簡単に、かつ安全に実施できる治療法であることも大きなメリットのひとつであり、当科でも今後積極的に導入していく方針です。
「脊椎・脊髄」では、頚部~腰部までの脊柱管狭窄症に対し、顕微鏡を用いた低侵襲手術を行っております。頚椎では深層筋温存脊柱管拡大術を特殊なスペーサーを用いて行っております。腰椎では傍脊柱の深層筋を温存した独自の還納式棘突起縦割椎弓形成術により、2.5~3cmの小切開で1~3椎間までの椎弓形成術を可能にしております。また骨粗鬆症性の脊椎椎体骨折に対しては、切開なしの経皮的椎体形成術(BKP)を行っております。

3.地域の医療機関との連携のもと、高齢者の骨折予防やリハビリ支援に取り組んでいます

高齢化社会に伴い、骨折で入院されるご高齢の患者さんも増加しています。当科では回復期リハビリテーション病院(患者さんの日常生活動作(ADL)の改善を目的としたリハビリテーションを行う専門病院)と連携し、患者さんがスムーズに在宅復帰できるよう努めています。

なお、高齢者の骨折の大きな要因として骨粗鬆症が挙げられます。自覚症状に乏しい病気のため、気がついたときにはかなり症状が進行している場合も少なくありません。骨折したことを機に、骨粗鬆症が発見される場合もあります。

こうした事態を少しでも防ぐため、地域の病院や診療所と連携し、地域の高齢者に骨粗鬆症についての知識を深めていただくための活動を今後展開していくことを検討しています。  

4.大腿骨頚部骨折地域医療連携クリニカルパスの導入

高齢者に多い骨折の一つに大腿骨頚部骨折があります。骨折により運動能力が低下してしまい、リハビリテーションに長期を要するケースが少なくありません。当院の整形外科は手術治療を要する患者さんの診療を使命としているため、長期のリハビリ目的での入院はお受けすることができません。

クリニカルパスとは、医療スタッフと患者さんが治療経過の情報を共有し、治療や検査等の予定を時間軸に沿ってまとめた診療計画表です。地域医療連携クリニカルパスでは、急性期医療機関である当院と近隣の回復期リハビリテーション病院、かかりつけの病院やクリニックでクリニカルパスを共有して共同診療を行います。当院で急性期リハビリを開始し、リハビリテーション専門の回復期リハビリテーション病院に転院し、集中的なリハビリテーションを行っていただくことができるようにしています。転院先の回復期リハビリテーション病院とは情報の共有化を継続します。

自宅への退院を目標とし、リハビリテーション専門病院での治療が終了した後は近隣のクリニックで二次骨折予防の骨粗鬆症治療を行います。必要に応じて運動療法や在宅診療も行います。その後も当院と連携医療機関との症例検討会が定期的に開催され、患者さんが満足できるように大腿骨頚部骨折地域医療連携クリニカルパスの向上を目指します。

自宅退院後も術後レントゲン画像評価や骨粗鬆症検査は当院で診察いたします。このように急性期医療機関、回復期リハビリテーション病院、かかりつけの医療機関の循環型医療を行い、患者さんが安心できる医療を提供します。

注意

骨折型によってはこのパスが適用されません。
また、以下の患者様はこのパスが適用されません。
○重度の認知症のある患者さん
○腎透析治療中の患者さん
○重篤な身体合併症がある患者さん