適切な診断への不可欠な存在
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第37回日本川崎病学会・学術集会

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東邦大学医療センター
大橋病院 病理診断科/病院病理部

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検査・設備

組織診断

病変の一部から採取された生検材料や手術によって摘出された臓器・組織材料に対して、標本を作製し病理診断を行います。例えば、内視鏡検査の際に生検された胃粘膜の一部から組織診断で「がん」が証明された場合、続いて手術が行われます。摘出された胃はさらに詳細に検索され、がんの進行具合や顔つき、追加治療の必要性、術前治療が行われていた場合には治療の効果判定などについて報告書を作成し、臨床医のもとに提出します。
組織標本は専任病理医のもとに検査技師が作成します。通常はパラフィンに埋め込まれた組織切片をヘマトキシリン・エオジン染色した標本を顕微鏡観察することにより診断されますが、より正確な診断を行うために特殊染色が適宜加えられます。私達の施設では約40種類の特殊染色に対応しています。

術中迅速診断

術前に生検が困難であった場合や摘出すべき組織の範囲を決定するために、手術中に組織標本を作製して病理診断がなされます。通常、診断は10分前後で行われますが、術中迅速診断の結果によって手術の方法が変更される場合に限って行います。

細胞診断(細胞診)

細胞診は患者さまへの負担が少なく材料採取ができ、かつ、組織診よりも容易かつ迅速に標本作製、診断ができるため、がん細胞の検出にはきわめて有用な検査法です。例えば、肺がんが疑われたときには喀痰を顕微鏡で調べ、喀痰の中にがん細胞がいるかどうかを判断します。子宮がん検診では子宮頸部をこすりとって得た細胞を調べます。異常細胞が発見された場合には生検あるいは手術へと診断、治療が進みます。
細胞検査士の資格を持つ技師がスクリーニングを行い、異常細胞を見つけた場合には細胞診専門医のチェックを経て臨床医に報告しています。

病理解剖

不幸にして病死された患者さまに対してご遺族の承諾のもとに解剖させていただくのが病理解剖です。生前診断の妥当性、病気の進行具合、最終的な死因や治療効果の判定などについて診断が行われます。病理解剖の結果が蓄積されることにより、他の方法では得がたい医学の進歩への貢献が期待されます。

その他の特殊検査、設備

免疫組織化学

現在、病理診断を行う上で必須になっている検査法で、細胞が産生する特殊なたんぱく質やホルモン、ある種の細胞に特異的に発現する蛋白や膜抗原などを抗原抗体反応により証明する補助的病理診断法です。現在、約80種類の抗体を保存し検査を行っています。

電子顕微鏡検査

電子顕微鏡室で行われている組織や細胞の超微細形態を観察する検査法です。腎生検診断では全例電子顕微鏡による検査が行われています。また、光学顕微鏡による検索のみでは診断困難な疾患に対して電子顕微鏡による補助診断が加えられます。