きみのみらいのえがおのために

日本脳炎の新・ワクチン発売 よくあるご質問

日本脳炎とはどんな病気?

日本脳炎ウィルスの感染環(豚→蚊→豚):毎年夏がピーク。人間はほとんどは不顕性感染・・気がつかない程度(300~1000人に1人が発症)。症状は、発熱・頭痛・嘔吐・意識障害・けいれんなど→20%が死亡、50%が後遺症残存。

日本脳炎って、あまり聞いたことがないけど、患者さんはどれくらいいるの?

日本脳炎ウィルスの増殖動物とされる飼育豚の感染が高率にみられる西日本地区を中心に、年間10人未満である。
このように、報告されている患者数は少ない。しかし、
  • 典型的な症状にいたらないために日本脳炎患者として同定されず、原因不明の脳炎または髄膜炎と診断されている日本脳炎患者が存在する可能性が示唆されている。
  • 疫学的にヒトでの不顕性感染(無症状でも、シーズン中に日本脳炎抗体価が上昇する)が証明されている。
  • 毎年日本脳炎ウィルスの存在がブタの抗体調査により証明されている。
日本脳炎ワクチンはいまだわが国の必須ワクチンであると考えられる。

どうして日本脳炎ワクチンは接種が差し控えられていたの?

第2次世界大戦直後:年間5,000人の日本脳炎患者(うち2,500人が死亡)
  • 1954年~日本脳炎ワクチンの勧奨接種が開始。
  • 農薬や休耕田の増加⇒蚊の減少
  • 住環境の改善(都市化、網戸の普及)
1990年代以降:日本脳炎患者は年間10人以下に減少。
患者数の減少に伴い、ワクチンによる健康被害、とくにADEMの問題が表面化した。1991年以降ワクチン接種によるADEMとの因果関係が否定できない健康被害が13例報告されていたが、さらに2005年重症ADEMが発生したため。

ADEMとは?

ADEM(Acute Disseminated Encephalomyelitis,急性散在性脳脊髄炎)
いわゆる「かぜ」、ほか 麻疹・風疹・水痘・ムンプス・インフルエンザなどのウィルス感染、予防接種→(潜伏期)4~13日後・髄鞘蛋白に対する自己免疫(自分の神経組織を傷害する自己抗原ができてしまう状態)→発熱、意識障害、けいれん、歩行障害など
発症頻度は、30万~60万人に1人
(一般のADEMはワクチン後のものより高率。予防接種被害認定例は日本脳炎約70~200万接種後に1例ほどとされる。)

旧ワクチンと新しい日本脳炎ワクチンはどうちがうの?

  旧ワクチン 新ワクチン
ウィルス増殖基材 幼若マウス脳 Vero細胞(サル腎細胞由来細胞株)
蛋白の抗原性 同等
中和抗体産生能 同等
安定性 同等
副作用 神経系の副作用がおこった場合、マウス脳由来物質との因果関係を完全に否定することが難しい。 注射部位の発赤・発熱の出現率は高い。神経組織が使用されないため、理論的にADEM発症の可能性は低いと想像される。接種実績は治験の数百例のみであり、今後も統計の積み重ねが必要。
【日本脳炎予防接種について(情報提供)】
    目黒区保健所保健予防課(平成22年10月15日)

・日本脳炎(第2期)予防接種 (法定接種年齢 9歳以上13歳未満)について
 新しいワクチン(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン)は、日本脳炎第2期については有効性及び安全性が確立していないとされたことから、これまで日本脳炎第2期の予防接種に使用することができませんでした。
 このたび、厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会において新しいワクチンの第2期対象者への有効性・安全性が確認され、新しいワクチンが日本脳炎第2期のワクチンとしても使用できることになりました。
 現時点では、ワクチンの供給量の問題により、日本脳炎第2期については積極的勧奨の対象とはなっておりませんが、法定接種年齢のお子さん(9歳以上13歳未満)であれば、接種を希望される場合は公費により日本脳炎予防接種を受けることが可能ですので、ご希望のかたはお問合せください。

日本脳炎予防接種 第2期についても、新しいワクチンが使用できるようになりました。〔目黒区ホームページ〕

 木曜日・金曜日午後の予防接種枠(13時~15時)のご予約をおとり下さい。

 2012年4月からは、予防接種枠が 火曜日・金曜日午後(13時~15時)へ変更となります。ご注意下さい。

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