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禁煙外来

禁煙外来とは

禁煙を決心しても、意思だけでは達成しにくいものです。禁煙を始めるとイライラするなどの症状が現れませんか?せっかく禁煙を開始しても、このような症状のために再びタバコを吸ってしまうことも多いようです。禁煙が難しいのは本人の意思が弱いためではなく、「ニコチン依存」によるためです。当院では禁煙外来を開設(平成24年4月より)し、保険診療で禁煙治療が受けられるようになりました。タバコに対する心理的な依存やイライラなどの離脱症状(禁断症状)を起こす「ニコチン依存」は、なかなか意志だけで克服出来るものではありません。禁煙外来では医師のアドバイスを受けながら薬を使用することで禁煙のつらさを和らげることができ、禁煙できる確率が高まります。

禁煙がリスクを高める病気

タバコのせいで肺癌になるかもしれないというイメージは多くの方が持っていると思います。ですが、その他にどのような病気と関係しているのかはあまり知られていないようです。喫煙で肺癌、口腔内癌、咽頭癌、喉頭癌など気道の癌の他、食道癌や胃癌のリスクが高まると言われています。肺気腫のような慢性閉塞性肺疾患(COPD)や、心臓の病気(心筋梗塞や狭心症のような虚血性心疾患など)や脳卒中など、動脈硬化が原因で起こる全身の様々な病気にもかかりやすくなります。また糖尿病、胃潰瘍、不妊などのリスクも高まります。

禁煙の効果

「長年喫煙していて、今さら禁煙しても意味がない」などと考えていませんか?禁煙の一部の効果は短期間で実感できます。肺の機能は禁煙から2週間~3ヶ月で回復傾向が見られます。咳や息切れも、1~9ヶ月で徐々に改善されます。禁煙を継続すれば様々な疾患のリスクがタバコを吸わない人に近づいていきます。

治療の対象者、保険適応

煙草をやめようと思った時がはじめ時です。下記4項目に該当することで保険診療での治療が可能となります。
*当てはまらない方でも自費で治療ができますので、あきらめずにご相談下さい。
  • スクリーニングテストでニコチン依存症と診断されること
  • 【1日の喫煙本数×喫煙年数】が200以上であること
  • 直ちに禁煙する意思があること
  • 禁煙治療を受けることに文書で同意すること

治療の流れ

禁煙外来は12週間合計5回の通院治療で終了することが標準です。初診時には治療法の説明、ニコチン依存度、喫煙の状況などをチェックします。また、呼気中の一酸化炭素濃度の測定を行い、禁煙補助薬を処方します。

一人で禁煙するのは至難の業です。病気の進行や合併症を防ぐためにも、医師と一緒に禁煙しましょう。お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 呼吸器内科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)