患者さんへ

メニュー

診療の特色

1.消化器・呼吸器・乳腺・頸部など幅広い領域の全疾患に対する外科治療を行っています

大橋病院 外科では、消化器疾患(食道・胃・小腸・大腸・肛門・肝臓・胆道・膵臓)、乳腺疾患、呼吸器疾患(肺・気管支)、頸部疾患(甲状腺)、一般外科(ヘルニアなど)といった幅広い領域の全疾患に対する外科治療を行っています。

診療は、主に下記の5つのグループに分かれて行っており、とくに専門的な診療が必要な疾患については専門外来を設けています。なお、各グループは3人から5人程度の担当医で構成されています。
大橋病院外科の5つのグループ
上部消化管グループ 下部消化管グループ 肛門外来 ヘルニア外来 肝胆膵グループ 胆のう専門外来 呼吸器グループ 乳腺グループ 乳がんセンター
最近は「臓器別診療」といって、各領域ごとに細かく科が分かれている病院も多くみられますが、当科の場合は各領域の専門医がひとつの科の中でさまざまな疾患に対応しています。

患者さんが消化器と乳腺など、それぞれ異なる臓器に複数の疾患を発症していた場合は各専門医が個別に対応しますので、他科を改めて受診していただく必要がありません。患者さんのお手間や待ち時間を軽減できることは大きなメリットのひとつだと考えます。

また、入院された場合には、ひとりの患者さんを複数の医師が担当する体制を整えています。これにより、患者さんに何か緊急の問題が生じた場合に、ひとりの担当医がすぐに対応できなくても、別の担当医が迅速に対応することが可能となっています。常に担当医が患者さんのそばにいることで、安心して入院治療に臨んでいただけるよう努めています。

さらに、複数の担当医がひとりの患者さんを診療することで、見落としなどのミスを防ぐ効果も期待できます。より手厚く、確実な医療の提供を目指しています。

2.腹腔鏡下手術を中心に、「患者さんにやさしい外科治療」を常に心がけています

食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵腫瘍、胆のう腫瘍、胆のう病変(胆のう結石、胆のうポリープなど)、鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)などの消化器疾患の治療においては、「腹腔鏡下手術」を積極的に導入しています。

腹腔鏡手術とは、腹腔内(腹部の壁と臓器の間の空間)に専用の高性能カメラを挿入し、モニターに映し出された腹腔内の鮮明な画像を見ながら行う手術です。手術操作に用いる手術器具も同時に挿入するため、5~10mm程度のごく小さな孔(あな)を腹部の左右4~5ヵ所に開けてから行います。

以前は大きくお腹を開ける開腹手術が主流でしたが、近年ではこの腹腔鏡手術も症例数が年々増加傾向にあります。

創(きず)が小さいことから美容の面で優れていることはもちろん、術後の痛みが少ない、臓器が空気にさらされないので術後の回復が早いなど、さまざまなメリットがあります。

なるべく患者さんの身体への負担が少なく、かつ最も効果的な治療法を選択・実施するのはもちろん、術後合併症を防ぐため万全な院内感染対策(※)を徹底し、できるだけ早く患者さんが社会復帰できるよう努めています。

※こちらのページをご参照ください。

3.がん患者さんに対する抗がん剤治療や緩和医療にも力を入れています

外科の手術手技や術後管理は日々進歩し、治療成績は年々向上しています。同様に、他科における治療も進歩しています。例えば胃がんの患者さんの場合、以前は手術治療が中心に行われていましたが、近年では内科での内視鏡治療で治癒できる患者さんが増加してきています。外科手術だけに固執することなく他科と密に連携し、患者さんにとってよりメリットのある治療に選択に努めています。とくにがんの治療については、内科、放射線科、病理診断科の医師と合同カンファレンス(症例検討会)を行い、患者さん一人ひとりにとって最も適した治療方針を決定しています。

外科における治療は手術が中心となりますが、患者さんの状態やご希望に応じて抗がん剤治療も積極的に行っています。「手術治療は外科」「抗がん剤治療は内科」と担当科を分けている病院も多くみられますが、「同じ担当医が初診から最期まで一貫して患者さんと向き合う」ことを当科では重視しています。

術後経過も当科で診させていただきます。残念ながら再発を来たした際には、医師、看護師、薬剤師が協力し、安心・安楽に最期を迎えられるようサポートいたします。

4.最高レベルの医療技術の提供を目指しています

どのような症状や疾患にも適切に対応し、患者さんのために質も高い医療を提供できるよう、スタッフ一同、新しい技術や知識の習得に日々精進しています。先進的な治療を行う他の病院での研修なども積極的に行い、手術手技のレベルアップに勤しんでいます。また、日常診療に直結した臨床研究や基礎研究にも各グループで力を入れています。研修や研究の根底にあるのは、「より患者さんのためになる医療を提供したい」という思いです。こうした取り組みにより、高い水準の医療を提供できると自負しています。

なお、脳にがんが転移したなど、当科では治療ができない症例も中にはあります。そのような場合にはその治療に対応できる他病院に当科から連絡をとり、お互いに連携をとりながら治療を進めていきます。患者さんが心身ともにあまり負担を感じることなく、スムーズに治療を受けていただけるようサポートしておりますのでご安心ください。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 外科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)