ヘルニア外来

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ヘルニア外来

ヘルニアとは?

ある臓器が体の弱い部分やすき間から他の部位に出てくる状態を指し、体のいろいろな部分で起こります。足の付け根付近(鼠径部)で起きるも のに、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアがあり、鼠径ヘルニアでは小腸が出てくる場合が多いので、俗に「脱腸」と呼ばれています。
ヘルニア外来

原因と症状

  • 立ち上がったり、お腹に力を入れると足の付け根(鼠径部)が膨らみ、男性の場合大きなものでは陰嚢まで達するものもあります。
  • 鼠径部の膨らみやしこりは、お腹の中から脱出した臓器であり、仰向けでお腹の力を抜いて、上から手で押さえるとお腹の中に戻ります。
  • 腸が出たり入ったりしている際は、軽い痛みやつっぱり、便秘が起きる程度で、強い痛みなど特別な症状はありません。しかしとび突然強い腹圧がかかったりすると、出たまま戻らない場合(嵌頓(かんとん)状態)は緊急手術が必要になります。
  • 子供では生まれつきのものが多く見られますが、大人は鼠径部の組織が年をとるにつれ弱くなることが原因になります。

治療

根本的治療は、手術のみです。
当院では年間100例前後のヘルニア手術を行っております。成人鼠径ヘルニア治療には主に下記の2種類の手術がありますが、その中から患者さんに適した治療法を採用致します。

《鼠径法》
足の付け根の所を6~8cmほど切開しています。昔から行われている方法で、ヘルニアの袋(ヘルニア嚢)を根元でしばったあとに、ヘルニアの出口をふさぐとともに腹壁の補強ができる人工メッシュで補強します。腹壁が弱くなってきても人工材の補強があるので手術後のヘルニアの再発が起こりにくくなります。手術は半身麻酔以外にも局所的な麻酔でもでき、短時間(1時間前後)で終わります。入院期間は3-5日間です。

《腹腔鏡》・・・日本内視鏡外科学会技術認定医が担当いたします。
お腹に5~10mmの穴を3ヶ所開け、腹腔鏡という内視鏡を使って手術します。手術後の痛みが少なく、早く元の生活に戻れる、再発が少ないなどが特長ですが、全身麻酔で行い、手術にかかる時間は、鼠径部手術に比べて長くなります。入院期間は3-5日間です。

担当

石井 賢二郎 講師
外来:水曜日午後
専門:上部消化管外科、内視鏡外科、消化器外科
専門医など:
日本外科学会指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本消化器外科学会指導医・消化器がん外科治療認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本食道学会食道科認定医・食道外科専門医、日本腹部救急医学会認定医、手術支援ロボット(da Vinci)術者認定、手術支援ロボット(hinotori)術者認定

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 外科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)