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食道・胃・大腸外科

外科学第三講座 消化器グループ紹介

消化管疾患に対する年間の症例数は、胃癌約70例、大腸癌約150例、総数約280例である。
胃癌ではそれぞれの病期に合わせ、stage0-1の早期症例では内視鏡治療、腹腔鏡下手術などの縮小手術を積極的に施行、リンパ節転移例や他臓器浸潤例では左上腹部全摘を含む広範囲切除術を施行している。再建法としては術後経口摂取量の増加、術後逆流性食道炎やダンピング症候群の減少を目的とした、 J-Pouch法、J-Pouch Double Tract法を施行している。またその評価として放射線同位元素を用いた消化吸収能検査法を施行し、より適正な消化管再建法の開発に努めている。進行癌に対する術後の化学療法は個々の薬物感受性試験の結果を基に施行している。
大腸癌は、粘膜内癌は内視鏡治療を、粘膜下層癌以上の癌には積極的に腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ、患者のクオリティライフの向上に努めている。進行大腸癌による腸閉塞症例においては金属ステント挿入による解除術を当科にて開発、予後の悪い緊急手術の減少に努力しており、その良好な成績は国際的にも高い評価を受けている。進行癌に対する術後の化学療法は胃癌同様個々の薬物感受性試験の結果を基に施行している。

術後成績

早期胃癌の5年生存率は95%、進行胃癌の5年生存率は42%、早期大腸癌の5年生存率は99%、進行大腸癌の5年生存率は62%。全消化管手術での術後重篤合併症の発生率は、3.8%と低率である。 消化管に対する腹腔鏡下手術は1993年から開始、現在、早期胃癌、胃腫瘍、十二指腸潰瘍穿孔、小腸腫瘍、イレウス、急性虫垂炎、炎症性腸疾患(クローン病、憩室炎など)、大腸癌、直腸癌、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアなど、緊急手術症例も含め積極的に施行している。特に腹腔鏡下結腸切除術は現在までに約400例の経験をもち、術後疼痛が少なく、術後入院約7日間と開腹術(術後入院約10日間)に比較して大変良好な術後経過をおさめ、内外の学会等で高い評価を受けている。
文責:斉田芳久