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過活動膀胱 (OAB)

尿意切迫感 (突然生じる、排尿を後回しにする事が困難な異常な感覚) を主症状とし、頻尿や尿失禁を伴う病態です。

診断について

診断には過活動膀胱症状スコア(OABSS)、排尿記録と残尿測定が重要です。

治療について

治療はお薬による治療が第一選択となり非常に有効です。ただし、症状を完全に消失 (完治) させるのは難しい場合が多く、その点は予めご理解頂く必要があります。
  • 抗コリン薬:OABに対する第一選択薬です。尿意切迫感や膀胱の異常な収縮の抑制効果があるとされています。一部の緑内障の患者さんでは禁忌となっていますので、緑内障の方は必ずお申し出下さい。なお、貼付剤を選択肢することも可能です。
  • ベータ3作動薬 (ミラベグロン):膀胱の安定性を向上させる作用があります。抗コリン薬の困った副作用である口腔内乾燥(唾液分泌が減ることによる)や便秘が認められません。このため、口腔内乾燥や便秘で抗コリン薬が継続できない患者さんには有用なお薬と言えます。
  • 難治性過活動膀胱に対して仙骨神経刺激療法(SNM)が可能です。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 泌尿器科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)