急性期医療を技術と知識で支えます
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【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大森病院 麻酔科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

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麻酔科のご紹介

我々麻酔科スタッフが後期研修医の皆さんに身に付けてもらいたいのは“デザインする力"です。
手術を中心とした急性期医療はダイナミックな変化に対応する医療です。
慢性疾患では、年や月の単位で疾患を捉える必要がありますが、急性期医療では時間や分の単位、時には秒の単位で病態が変化することが特徴です。このため安全で安心な医療を提供するには全体をデザインする力が問われます。

“デザインする力とは?"

たとえば、あなたが夏休みに海外旅行を計画するとしましょう。
どの飛行機でいく?どのホテルに泊まる?オプショナルツアーは?
楽しい時間を演出できる人はデザインする力を持っています。
手術は非日常です。最小限のストレスで手術を乗り切るためには、術前の準備、ベストな麻酔管理、そして術後の全身管理といった全体像を十分に理解する必要があります。
つまり、これが“デザインする力"です。
手術は、病変の切除や修復といった“局所"に焦点を当てているのに対し、麻酔管理は全身の状態を最善の状態に維持することが大切です。手術によっては、大量出血や血圧の変化、そして血糖の管理など多くの問題を術前の全身状態から評価・予想し、さらに手術内容を加味しながら全体像をデザインする力が必要となります。
優れたデザインも、実現するための知識や技術が伴わなければ、机上の空論になります。そのために後期研修が周到にデザインされています。
手術室は病院の機能が全て集約した場所です。いわば複数の路線が交わる駅のようなものです。
事故がなく効率よく路線を運行させるためには綿密な時刻表が必要です。手術でもスケジューリングが全てを決する点で似ているといえますね。
麻酔科医は症例ごとに最善の医療をデザインすることが必要ですが、そのデザインを最大限に生かすために手術室をデザイン、つまりマネージすることが必須です。レジデント3年目の段階でマネージャとしてのトレーニングを積みます。もちろん、スタッフがバックアップにつきますので安心です。これが麻酔科医への最初のステップ。
次にディレクタとしてのトレーニングが始まります。最初から臨床でディレクタとしての機能を修練することは難しいのも事実。臨床研究の場がふさわしいと考えていますので、多くの臨床研究を担当することになります。
最終段階は新しいプロジェクトの立ち上げです。一見素晴らしいアイディアのように見えても、独りよがりではかえってマイナスの面も増えますので、ここはバランス感覚が重要。全体を見渡しながら自分に独自のアイディアで新たなプロジェクトを考える、つまりプロデュースすることが最終ゴールになります。
誰もがマネージャ、ディレクタ、そしてプロデューサとしての“秘めたる力"を持っています。もちろん、得手不得手があるのも事実。ここは時間をかけて自分が何に向いているのかを確かめようではありませんか。 麻酔科は、国家認定の専門医としての「麻酔科標榜医」、そして学会認定の「認定医」、「専門医」、そして「指導医」といった認定システムがもっとも確立している診療科です。後期研修医の5年間にご自分がどの機能に一番向いているかを確かめる良いチャンスではないでしょうか。

「麻酔科の研修」につづく