自己血輸血

自己血輸血

自己血輸血とは手術や出産時の出血に備え、患者から事前に採取した血液を患者自身に輸血する輸血療法です。

献血由来の血液製剤は肝炎ウイルスやHIVなどの感染症検査が行われています。しかし感染初期では、病原体は体内で非常に少ないため検出することができない場合があります。検査方法の確立していない微生物や未知の微生物が存在した場合も検出することができません。
また、他人の血液を輸血するとまれに体内で異物として判断され、抗体(不規則抗体)を産生してしまうことがあります。これは、継続的な輸血療法や女性の妊娠にとって障害になる可能性があります。
自己血は、献血由来の血液製剤からの感染症伝播や抗体産生を防ぐことができます。

厚生労働省が策定する「輸血療法の実施に関する指針」においても、輸血副作用を回避し得る最も安全な輸血療法とされており、積極的に推進することが求められています。

輸血部では自己血採血専門の看護師と綿密に連携し、自己血採血及び輸血関連検査を安全に実施しています。

自己血輸血は疾患や体調によって、実施できない場合があります。
自己血輸血をご希望される方は、おかかりの診療科担当医師にご相談をお願いします。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 輸血部

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)