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よくあるご質問

受診に関するQ&A

  • 現在服用中のお薬がある患者さんは、おくすり手帳・薬剤情報提供書・服用中のおくすりなどをお持ちいただけるようお願いいたします。血液をさらさらにする薬を飲まれている場合は骨髄穿刺を行う際に、事前に内服を休止していただく種類もあります。
  • 血液・腫瘍科を受診する場合は朝の食事を抜く必要は全くありません。待ち時間もありますので朝の食事はしっかりとお摂りください。毎日内服されている薬がありましたら必ず内服して来院してください。
  • 入院は原則として外来で検査が終了し、病気に対する資料がそろった後で、出来る限り患者さんの予定を生かしながら計画します。受診即入院ではありません。しかし状態により入院をお勧めすることもあります。
  • 【悪性リンパ腫って、どう理解すればいいの?】
    悪性リンパ腫とはリンパ節、リンパ組織が癌化したものと考えてください。最も多い種類の悪性リンパ腫の治療は、主に数種類の抗癌剤を組み合わせた化学療法を行います。化学療法は6~8回行います。最初の治療は入院で行い、入院期間は平均で15日くらいです。悪性リンパ腫の種類によってスケジュールが代ります。種類によっては診断から治療まで長期間観察することもあります。
    【これからどうするの?】
    あなたのことを詳しく教えてください !
    • 今までの病気やケガを教えてください。今飲んでいる薬や健康食品についてもお願いします。かかりつけの先生から薬を出してもらっている場合は、出来れば紹介状、必ず処方薬局が発行している「お薬手帳」をお持ちください。実際の薬は分からない事があります。
    • あなたの家族、兄弟姉妹について教えてください。主に病気です。がん、高血圧、糖尿病等です。
    • あなたの嗜好品、タバコやお酒について教えてください。
    • あなたの生まれたところ、お父さん、お母さんの生まれたところ、出身地のことを教えてください。
    • あなたが今まで食事の材料、市販のお薬、医師が処方した薬、歯医者さんが処方したお薬で身体にじんま疹や痒み、息が苦しくなった等、いわゆるアレルギーを教えてください。
    • あなたの職業、又は職業歴を教えてください。
    • あなたのお住まいを教えてください。
    検査しましょう !
    外来で悪性リンパ腫が体のどこに拡がっているか調べます。そしてこれからの化学療法、つまり抗がん剤の治療に耐えられるか。命に係わる臓器の機能を検査します。
    また、化学療法の副作用として白血球が下がる免疫状態低下した時に感染症を引き起こす可能性をチェックするため代表的な口腔外科・耳鼻咽喉科・総合外科を外来受診して頂きます。

    1. 悪性リンパ腫の拡がりを見る検査
      全身のCT、PET/CT、必要なら超音波検査、MRI検査、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、骨髄穿刺/生検
    2. 臓器の機能を見る検査
      胸部レントゲン検査・心電図/心エコー・呼吸機能検査、入院後に腎機能検査
    3. 感染症の検査
      口腔外科…虫歯や歯槽膿漏のチェックです。
      耳鼻咽喉科…副鼻腔炎を中心にチェックします。
      総合診療科外科…肛門と肛門周囲の感染症をチェックします。
    4. 採血検査
      貧血を見る検査・臓器の機能を反映する検査・腫瘍マーカーを検査します。
    5. 感染症の採血検査について
      HIV検査、C型肝炎ウイルス検査、HTLV-I検査に加え、B型肝炎検査を詳しく行います。
      B型肝炎ウイルスが体の中に隠れているかB型肝炎ウイルスのDNA断片まで必要なら検査します。
  • すべて検査が終わり、当科の治療方針が確定した段階で、他の病院の血液内科に意見を求める、セカンド・オピニオンという方法があります。間違い探しでなく、他の血液内科医がどういう判断をするか患者さん又は、家族が意見を聞きに行くシステムです。ご希望なら資料を整えますから申し出てください。病院によっては医師が予約を取る制度になっているところもありますからご注意ください。原則としてセカンド・オピニオンを求める病院は当科に知らせないでください。
    セカンド・オピニオンを正しく行うには、必要項目があり、それを満たさない場合は正式なセカンド・オピニオンが成立しません。用意には最低で1週間かかります。その後セカンド・オピニオンに受診して、結果が出てから患者さん及び家族が話し合い結論を出す、あるいはサード・オピニオンに行くこととなると、初回の治療はその期間延期されることはご理解下さい。

症状に関するQ&A

  • 首のリンパ節はカゼをひいたり、扁桃腺が腫れたりした時にも腫れますし、歯を抜いた時も腫れることがあります。2週間以上状態が変わらない場合はかかりつけの先生に相談してください。
  • 貧血が無くても顔色が悪い人も貧血なのに良い人がいます。顔色はそのときの光の加減、その人の気分によりいろいろな見え方があります。しかし、いつも会っている友人、あるいは家族の意見は尊重しましょう。かかりつけの先生にお話して採血で貧血であるか検査してもらってください。貧血がある場合は先生と相談の上当科受診をきめてください。

検査に関するQ&A

  • 血を造る臓器である骨髄が病気になった場合、多くの場合採血検査で異常が発見されて病院を受診します。血液に異常が認められた場合(数が少なすぎる、または多すぎる、形がおかしい等)、血を造る向上である骨髄の検査をします。骨髄は骨の真ん中(髄)にあります。成人の場合は骨盤から骨髄に到達して検査します(検査方法参照)。血を造る場所での異常や変化を実際に目で見る検査(スライドガラスに骨髄液を引きのばして顕微鏡で見ます)と細胞学的検査、染色体検査の3方向から調べます。
    骨髄生検では、骨髄をわずかに摘出し病理診断いたします。また、骨髄穿刺にて骨髄液の吸引が不能であった場合(ドライタップ)は、骨髄生検を行います。
    【検査方法】
    うつ伏せ(腹臥位)の姿勢にて腰部の穿刺位置(後腸骨稜)を確認し、皮膚から骨膜までを麻酔します。麻酔部より骨髄穿刺針を穿刺し圧力を加え骨髄内まで針をすすめ、骨髄内に達したら、骨髄液を吸引します。
    また、うつ伏せになれない場合などは、上前腸骨稜・胸骨などを穿刺する場合もあります。しかし2000年7月より骨盤(腸骨)以外からの採取はありません。 *骨髄生検: 骨髄穿刺と方法は同様ですが、骨髄内に針が達したのちさらに針を進めることによって骨髄組織をわずかに摘出します。
    【合併症】
    1. 疼痛: 穿刺部に疼痛が認められることがあります。
    2. 出血: 血小板数が非常に少ないなど出血傾向がある場合、検査後も止血しにくいことがあります。
    3. 感染: 非常に稀ですが、創感染及び骨膿瘍の可能性もあります。
    4. 下肢のしびれ: 非常に稀ですが、神経損傷によるしびれ、麻痺などの可能性もあります。局所の症状がほとんどで、歩けなくなる等の副作用は起こり得ない部分を穿刺します。
    5. 局所麻酔によるアレルギー:まれに麻酔薬により気分が悪くなったり、ひどい場合にはショックを起こす可能性があります。
    上記合併症が最小限にとどまるよう十分注意しながら検査を行います。万が一起こった場合にも適宜対処させていただきます。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 血液・腫瘍科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)