化学療法部門
スタッフ紹介
専任看護師 8名、専任薬剤師 2名(交代制)
化学療法室
近年のがん治療は外科的治療(内視鏡治療を含む)、放射線治療、化学療法、緩和医療の4つの柱により構成され、これらを集学的に用いてがんの根治を目指す治療法が行われています。外科的治療および放射線治療は局所療法ですが化学療法は全身療法です。化学療法は局所療法で根治できない遠隔転移のある患者さんや目に見えないがんの治療をすることで根治を目指した術前・術後の補助化学療法を行う患者様が対象となります。
21世紀に入り、遺伝子レベルの研究が進んだ近代では従来の殺細胞性抗がん剤に加え、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤が盛んに臨床現場に使用され生存期間が飛躍的に延長されてきております。東邦大学医療センター大森病院では「安心・安全・そして最先端の化学療法」を標語に専門のスタッフが各診療科の外来から送られてくるがん患者さんに対し化学療法にあたっています。
21世紀に入り、遺伝子レベルの研究が進んだ近代では従来の殺細胞性抗がん剤に加え、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤が盛んに臨床現場に使用され生存期間が飛躍的に延長されてきております。東邦大学医療センター大森病院では「安心・安全・そして最先端の化学療法」を標語に専門のスタッフが各診療科の外来から送られてくるがん患者さんに対し化学療法にあたっています。
診療内容・特色
化学療法室は2010年4月より1号館3階病棟を改装し、以前より2号館1階の消化器センター処置室と1号館2階の中央点滴室で行っていた治療を統合して全46床でスタートしました。現在、がん化学療法認定看護師を含む専任看護師8名とがん治療の資格を有する薬剤師2名で構成されています。化学療法室は原則として午前9時より午後17時を開室時間とし運営しています。各診療科より2交代制(午前9時~午後13時/午後13時~17時)で医師が有害事象に即対応できるように有害事象マニュアルに従い常駐しています。入院ベッドを使用し、7台のリクライニングシートを有しテレビ(有料)を完備したアメニティーを充実させ患者さんに少しでも安心・安全・快適な化学療法を提供するようにしています。また患者誤認を防ぐため患者さんには診察券をホルダーに入れ、化学療法在室中は腕に通していただいております。最初に患者さんのフルネームを確認させていただき、その後、点滴指示簿、診察券を携帯端末照合後に化学療法を開始しています。2013年4月よりがん治療としての生物製剤、ホルモン療法の皮下注射・筋肉注射も外来化学療法室で行えるようになりました。また当院の外来化学療法室では専任の薬剤師により薬剤の説明、がん病態栄養専門管理栄養士による食事の相談(食事量・内容・形状など)、歯科衛生士による口腔ケアを受けることができます。
当院の化学療法室のもう一つの特色として緩和ケアセンターが並列して設置されており、がんの痛みに悩んでいる方、あるいはがんに対する悩み(精神的なもの)につてもいつでも相談できます。化学療法室の受付で声をかけていただければ紹介いたします。化学療法室受付と第2ステーションにパンフレットもありますのでご覧ください。
当院の化学療法室のもう一つの特色として緩和ケアセンターが並列して設置されており、がんの痛みに悩んでいる方、あるいはがんに対する悩み(精神的なもの)につてもいつでも相談できます。化学療法室の受付で声をかけていただければ紹介いたします。化学療法室受付と第2ステーションにパンフレットもありますのでご覧ください。
化学療法センターを利用している診療科
- 消化器外科
- 消化器内科
- 呼吸器内科
- 乳腺・内分泌外科
- 血液・腫瘍科
- 膠原病科
- 産婦人科
- 泌尿器科
- 整形外科
- 耳鼻咽喉科
- 脳神経外科
- 皮膚科
- 口腔外科
- その他
各診療科から治療開始までの流れ
- 各診療科外来で診察後に治療注射箋を受け取る。
- 1号館3階外来化学療法室の受付に行く。
- 治療注射箋と診察券を受付で渡して手首に診察券を掛けるホルダーを受け取る。
- ベッドまたはリクライニングシートで化学療法を待つ。
- 化学療法室で受付してから30~45分で点滴が到着します。
注)化学療法の内容により治療薬の出来上がり時間が他の患者さんと前後することがあります。 - 外来化学療法室専任の看護師(全員IVナース認定資格を取得)が主に点滴を挿入します。ただし穿刺困難な場合には常駐医または当該科の外来医師が対応します。
注意事項
外来化学療法室での有害事象対策に対する注意事項
- 化学療法中に血管外漏出が発生することがあります。その場合には一旦、治療を中断し皮膚科または形成外科に診察と治療を受けていただきます。
- 化学療法中にアレルギーを含めた有害事象が発生した場合、常駐医から外来担当主治医に連絡し、その程度によっては緊急で入院となる事があります。
- CVポートを挿入されている患者さんの場合は点滴の滴下が悪く時間通りに終了できないことがあります。その場合は時間が遅れることをご了承いただいております。また場合によっては外来担当主治医と相談していただき再挿入のため入院を別途していただくことがあります。
- その他、頻繁に起こりえる有害事象に対して「常駐医マニュアル」を作成し、常駐医はそのマニュアルに従い適切な初期治療を行い、必要があれば担当主治医に連絡しその後のフォローを担当主治医に引き継ぎを行います。
地域連携への取組みと連携行事
東邦大学医療センター大森病院は大田区で唯一の地域がん診療連携拠点病院です。われわれの使命はここ大田区内に在住するがん患者さんに対し地域医療施設と連携した地域完結型がん診療を行うことにあります。外来化学療法室では化学療法に特化した部門として最先端の化学療法を地域医療施設から紹介された患者さんに提供するために保険承認された化学療法のレジメン(治療内容)の妥当性を評価し、承認する委員会を月1回開催してがん専門病院とタイムラグがなく全く同じ治療を行うようにしております。
また地域完結型医療を実施するために重要なのは医療スタッフの化学療法に関する教育です。われわれは医療スタッフ全員(医師・看護師・薬剤師・その他のメディカルスタッフ)を対象とした大森医師会、蒲田医師会、田園調布医師会との共催で最新の化学療法に関する情報共有を目的とした「東邦がん化学療法懇話会」を年2回実施しています。また薬剤部は地域の保険薬局とがん種毎のレジメン紹介や注意すべき副作用について情報共有を目的とした「薬薬連携の会」を年1回実施しています。外来化学療法室には専門の医師・看護師・薬剤師がいますのでご要請があれば地域連携の一環として講演等を行います。
また地域完結型医療を実施するために重要なのは医療スタッフの化学療法に関する教育です。われわれは医療スタッフ全員(医師・看護師・薬剤師・その他のメディカルスタッフ)を対象とした大森医師会、蒲田医師会、田園調布医師会との共催で最新の化学療法に関する情報共有を目的とした「東邦がん化学療法懇話会」を年2回実施しています。また薬剤部は地域の保険薬局とがん種毎のレジメン紹介や注意すべき副作用について情報共有を目的とした「薬薬連携の会」を年1回実施しています。外来化学療法室には専門の医師・看護師・薬剤師がいますのでご要請があれば地域連携の一環として講演等を行います。
化学療法センター
専用リクライニングシート
専用ベッド