CLSとは?

CLSとは?

チャイルド・ライフ・プログラムとは?

チャイルド・ライフ・プログラムは、1950年代に北米において、遊びのプログラムから始まりました。病院に入院する子どもとご家族のための心理・社会・教育的プログラムが考案された後、その効果(入院期間の短縮化や医療体験に対する子どものトラウマの減少など)が研究で証明され、1970~80年代にかけて発展して来ました。
現在は、子ども病院、小児病棟、一般病院、ホスピス、クリニック、デンタルクリニック、家庭裁判所、児童虐待一時保護施設など、約600施設でチャイルド・ライフ・プログラムが展開されています。(Child Life Council, 2008)
現在では、北米以外の国々にもチャイルド・ライフ・プログラムが広がり始め、香港、日本、スペイン、クウェート、ガテマラでも実践されています。
現在、日本国内では、34施設49名のチャイルド・ライフ・スペシャリストが活動しています。(2022年1月現在)

チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)とは?

チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)とは?
チャイルド・ライフ・スペシャリスト(以下、CLS)は、小児発達、小児心理、家族社会学、発達支援と早期介入、病院の子どもの心理社会など、病院に入院している子どもとご家族への心理社会的支援を提供する上で必要な専門的知識を学び、チャイルド・ライフ・プログラムを提供する専門職であり、医療職の1つです。
子どもとご家族が入院・闘病中に抱える不安や恐怖、ストレスを最小限にして、子どもが安心して主体的に医療体験や自分の病気と向き合い、前向きに捉えることができるようにと、心理社会的支援(Psychosocial care)を提供する
専門家です。入院する子どもだけでなく、ご両親と兄弟姉妹を含めた支援を行い、子どもと家族が主体の家族中心医療(Family-Centered Care)を目指します。
直接的な医療行為は行いませんが、医療チームにおける医療スタッフの一員として多職種と協力連携した活動を行いながら、子ども・ご家族と医療者がより良い信頼・治療関係が築けるように努めます。

活動目的

子どもやご家族にとって、不安や苦痛を伴う医療体験や状況下において、
  • 入院中の子どもやご家族の不安やストレスを最小限にし、その軽減に努めること
  • 医療環境下においても、子どもの生活と発達を保障すること
  • 子どもやご家族の個別性を大切にして、子どもとご家族に寄り添った支援を行うこと
  • 入院生活中も遊びや日常性を大切にし、子どもに優しい医療環境作りを行うこと
  • 子どもとご家族、兄弟姉妹を含めた家族中心医療(Family-Centered Care)を目指し、医療における子どもの人権を守ること

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)