肝胆膵外科

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東邦大学医療センター
大森病院 消化器センター外科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

ご挨拶

准教授 大塚 由一郎
准教授 大塚 由一郎
私たち肝胆膵外科チームは、肝胆膵疾患全般、とくに肝細胞がん、転移性肝がん、胆道がん、膵がんなどの悪性腫瘍に対する治療を中心に取り扱っています。その治療選択においては、根治的手術から化学療法、放射線療法、姑息的手術、そして緩和医療に至るまで、他科の先生方とのカンファレンス(Cancer board)を毎週行い、密に連携し検討を行っています。疾患の根治と臓器身体機能温存の両面から、個々の患者様にとって何が最も有効かつ最適な治療か、を常に考え提示すべく診療にあたっています。

当科では肝胆膵高難易度手術と同時に、根治的で低侵襲な外科治療として、からだに負担の少ない手術である腹腔鏡下肝胆膵手術も積極的に行っています。中でも肝腫瘍(肝細胞がん、転移性肝がん)に対する腹腔鏡下肝臓切除術は1993年から手がけており、本邦における草分けとして国際的にも評価されています。このため当科へは、最先端手技の見学に国内外からの数多くの外科医師が訪れるとともに、他施設への手術指導や普及への活動も積極的に行なっています。開腹手術に比べ、腹腔鏡下手術は術後の回復が早く、術式によっては1週間以内に退院される方もめずらしくありません。また社会復帰も早く、長期成績は開腹術に劣るものではないと考えており、その安全性を検証するための他施設臨床試験の主導も行っています。現在では保険適応内に行うことのできる腹腔鏡下肝切除術式も増え、理想的な外科治療として今後ますます注目されていくでしょう。
ご高齢の方に対する外科手術数は近年増加しています。これは肝胆膵領域も例外ではありません。ご高齢の方は併存疾患をお持ちことも多くあります。当科では80歳以上の方でも疾患・治療へのご理解があり、身体的にもしっかりとされていれば、他科と連携しながら厳格な周術期管理を行い、安全に外科治療を提供すべく努めております。さらに腹腔鏡下手術の成績は良好で、むしろご高齢の方にこそ体にやさしい低侵襲性手術の利点が生かされ、生活の質(QOL)を保ちながら早期の社会あるいはご家族への復帰を可能とすると考えています。
基幹病院として地域のお役に立てさせていただきながら、理想的な外科治療を多くの患者様に安心してお受けいただくために尽力をいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
平成29年4月
東邦大学外科学講座 一般・消化器外科学分野 准教授
東邦大学医療センター大森病院 消化器センター外科
肝胆膵外科部門 責任者 大塚由一郎