食道・胃外科

胃がんについて

胃がんは、日本全体では、年間10万人程度が発症します。早期がんの診断方法もある程度確立されており、標準的な治療方針も確立されたがんのひとつです。東邦大学大森病院では、年間200~250例程度の患者さんが新規に胃がんと診断されており、このうち手術あるいは腹腔鏡下手術の適応となる患者さんは、年間150名前後です。
進行した胃がんに対しては、種々の化学療法を組み合わせた治療が必要になります。

胃がん手術実績と治療方針

  • 年間100名前後の胃がん患者さまの手術を行っています。
  • 手術は、患者さまのご希望やご病状にあわせて、開腹下手術あるいは腹腔鏡下手術を行っています。
  • 患者さまにどのような治療をお勧めするかは、消化器内科・消化器外科・放射線科医が集う「上部消化管キャンサーボード」により検討して、患者さまのご希望に沿って決定しゆきます。
  • 患者さまやそのご家族に対する病状説明・治療説明の際は、胃がんとは? あなたの胃がんは? 治療法はどのように決まるの? 胃がんの内視鏡治療について 胃切除の方法は? 胃切除の予定は?などについて、できるだけ解りやすく説明するように心がけています。
  • 胃内視鏡下の粘膜切除術については、消化器内科にて行っています。

抗がん剤投与・術前の抗がん剤投与

  • 進行胃がんの患者さまの割合が多く、最新の抗がん剤治療ができるように心がけております。術前CT検査や超音波検査にて、リンパ節転移を疑う患者さまには、術前化学療法についても説明し、希望する患者さまに対しては、原則1ヶ月間のTS-1服用とシスプラチン注射による術前化学療法を行っています。
  • また、播種性転移が疑われる患者さまに対しては、診断を目的とした腹腔鏡検査を行い、腹腔内化学療法を行った方が良さそうな患者さまには、これを勧めております。

胃がん治療に関する臨床研究

  • 進行胃癌に対する術前TS-1 + CDDP 併用療法+外科切除の第II 相臨床試験
  • 初回TS-1療法に治療抵抗性を示した進行・再発胃癌に対する二次化学療法
  • 進行胃癌症例に対するTS-1+PSK2年間併用療法の有効性に関する第II相試験
  • 胃切除術式と胃術後障害に関する研究

胃がん手術に関する業績

  1. Shimada, H., et al. (1999) Lymph node metastasis with adenocarcinoma of the gastric cardia: clinicopathological analysis and induction for D1 dissection. Int. Surgery 84, 13-17.
  2. Hayashi, H, Shimada, H et al. (2003) Sentinel lymph node mapping for gastric cancer using a dual procedure with dye- and gamma probe- guided techniques. J. Am. Coll. Surgery 196, 68-74.
  3. Gunji, Y., Shimada, H., et al. (2003) Evaluation of D3/D4 lymph node dissection for patients with grossly N2 positive advanced gastric cancer. Hepatogastroenterology 50, 1178-1182.
  4. Hayashi, H., Shimada, H. et al. (2005) Prospective randomized study of open versus laparoscopy-assisted distal gastrectomy with extraperigastric lymph node dissection for early gastric cancer. Surgical Endoscopy 19, 1172-1176.
  5. Shimada H et al. (2010) High preoperative neutrophil-lymphocyte ratio predicts poor survival in patients with gastric cancer. Gastric cancer 13: 170–176
  6. Shimada H et al. (2011) Japanese Gastric Cancer Association Task Force for Research Promotion: clinical utility of 18F-fluoro-2-deoxyglucose positron emission tomography in gastric cancer. A systematic review of the literature. Gastric Cancer