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【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大森病院 消化器センター内科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

診療科のご案内

 

講座(研究室)の概要

五十嵐 良典 / 教授
五十嵐 良典 / 教授
消化器内科はその歴史は古く、内科学第一講座および内科学第二講座にそれぞれ消化器内科グループが活動しておりました。東邦大学の機構化改革により、臓器別内科を発足させることになり、2003年4月に内科学第一講座消化器グループ(三木一正名誉教授)と内科学第二講座の消化器グループ(住野泰清名誉教授)とが統合され、内科学講座消化器内科(大森)が発足しました。初代主任教授には、三木一正名誉教授が就任されました。三木一正名誉教授の定年に伴い、2008年4月より二代目主任教授として住野泰清名誉教授が就任いたしました。2017年3月に住野泰清名誉教授が定年退職に伴い、2017年4月より五十嵐良典が第三代主任教授として講座の責任者となりました。

研究の概要

消化器内科では、消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)、肝臓、胆道、膵臓を含むすべての消化器疾患を診療および研究をしています。

1.内視鏡的治療を主軸とした、先進的医療を用いた消化管の診療および研究

慢性膵炎患者に対して内視鏡治療を施行し、治療後の長期予後や膵機能の変化の検討を行っている。また乳頭部腫瘍に対して術前の適正な画像診断を行い、腺腫などにおいては、内視鏡治療を行い、その長期予後などの検討を行っている。炎症性腸疾患患者に対しては、それぞれの患者に対して適切な治療法を選択し、治療前後における免疫機能の変化の検討を行っている。早期食道癌、早期胃癌、早期大腸癌に対する術前の内視鏡診断を適正に行い、内視鏡治療を施行し、その長期予後について研究している。手術不能な消化器癌患者に対する抗腫瘍療法が及ぼす免疫学的研究を施行している。

2.小腸疾患に対する内視鏡診断

消化管疾患分野で、とくに診断が重要となるのが消化管出血です。内視鏡などで出血源を特定することが必須ですが、小腸に関しては過去長い間にわたり専用の内視鏡がなく、診断を下すのが難しいという現状がありました。
しかし内視鏡技術の進歩によって全小腸内視鏡観察が可能となり、消化器内科でも2009年より、小腸用カプセル内視鏡およびシングルバルーン式小腸内視鏡を導入し研究しています。これにより小腸疾患に対する臨床診断および研究を行っています。

3.あらゆる肝疾患に対し、的確な治療を実施

肝疾患分野では、ウイルス性慢性肝炎を主体に、急性肝不全、肝硬変や門脈圧亢進症などを含むあらゆる肝疾患に対して、血液検査所見、造影超音波などの画像検査所見、肝生検で得られた病理所見などを基に、適切な診断および的確な治療を実施しています。
ウイルス性慢性肝炎では、ウイルスのタイプや肝炎の状況、患者さんの年齢等に応じて治療法を選択しています。B型慢性肝炎では核酸アナログやインターフェロン製剤での治療を行っています。C型慢性肝炎の治療は新しい内服薬が登場したことで急速に進歩し、インターフェロンに代わり短期間の投与で安全かつ高い治療効果が得られる経口抗ウイルス薬による治療が主体となっています。ウイルスのタイプ、過去の治療歴、他の疾患の合併やそれに対する治療薬の内服状況により、最適な治療法についてお話し十分納得していただいたうえで、ひとりひとりの患者さんに合う治療を行っています。
また、急性肝不全に対する人工肝補助療法を1981年から始め、これまでの救命率は急性型約60%、亜急性型約20%、LOHF約10%という実績があります。
その他に、肝硬変等に伴う門脈圧亢進症の治療に内服治療やバルーン下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)、部分的脾動脈塞栓(PSE)等のカテーテル治療、内視鏡的治療等さまざまな方法を取り入れています。
これらの治療の有効性や治療効果について研究しています。

4.消化器系癌患者に対するQOLを考慮した集学的治療

胃癌、食道癌、大腸癌、肝癌、膵癌、胆道癌など、消化器系の悪性腫瘍に対しては、局所治療、化学療法、放射線治療などの集学的治療を行っています。
早期消化管腫瘍(胃・食道・大腸の早期癌など)に対しては、低侵襲治療である内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に行います。
肝癌に対しては、それぞれの状態(肝癌の進行度や肝予備能等)に応じて、ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈化学塞栓療法(TACE)、肝動注化学療法(HAIC)、分子標的治療などの多種多様な治療を当科で行いながら、外科や放射線科とも連携して外科的切除や放射線治療も行い、最適な治療法を選択することにより治療成績を向上させています。
これらの治療法の有効性や臨床効果について研究しています。

代表論文

  1. Igarashi Y, Tada T, Shimura J, Ukita T, Inoue H, Maetani I, Sakai Y: A new cannula with a flexible tip (Swing Tip) may improve the success rate of endoscopic retrograde cholangiopancreatography. Endoscopy 34:628-631, 2002
  2. Igarashi Y, Tada T, Shimura J, Ukita T, Inoue H, Maetani I, Sakai Y: Endosonographic diagnosis of intraductal papillary-mucinous pancreatic tumors by intraductal ultrasonography. Dig Endosc 15:196-199, 2003
  3. Igarashi Y, Okano N, Satou D, Itou K, Mimura T, Miura T, Iida K, Sumino Y, Miki K: Endoscopic snare excision for a major papilla tumor. Dig Endosc 17:179-182, 2005
  4. Miura T, Igarashi Y, Okano N, Miki K, Okubo Y: Endoscopic diagnosis of intraductal papillary-mucinous neoplasm of the pancreas by means of peroral pancreatoscopy using a small-diameter videoscope and narrow-band imaging. Dig Endosc 22:119-123,2010
  5. Nagai H, Matsui T, Kanayama M, Momiyama K, Shiozawa K, Wakui N, Shinohara M, Watanabe M, Iida K, Ishii K, Igarashi Y, Sumino Y: Hepatotoxicity of intra-arterial combination chemotherapy in patients with liver cirrhosis and advanced hepatocellular carcinoma. Cancer chemother Pharm 66:1123-1129.2010
  6. Wakui N, Takayama R, Kamiyama N, Takahashi M, Shiozawa K, Nagai H, Watanabe M, Ishii K, Iida K, Igarashi Y, Sumino Y. Diagnosis of hepatic hemangioma by parametric imaging using sonazoid-enhanced US. Hepatogastroenterology 2011;58:1431-5.
  7. Nagai H, Mukozu T, Matsui D, Kanekawa T, Kanayama M, Wakui N,Momiyama K, Shinohara M, Iida K, Ishii K, Igarashi Y, Sumino Y: Sorafenib prevents escape from host immunity in liver cirrhosis patients with advanced hepatocellular carcinoma. Clin Dev Immunol 2012: 607851, 2012
  8. Sato S, Nagai H, Igarashi Y: Effects of probiotics on serum bile acids in patients with ulcerative colitis. Hepatogastroenterology 59:1804-1808, 2012
  9. Inui K, Igarashi Y, Irisawa A, Ohara H, Tazuma S, Hirooka Y, Fujita N, Miyakawa H, Sata N, Shimosegawa T, Tanaka M, Shiratori K, Sugiyara M, Takeyama Y : Japanese Clinical Guidelines for Endoscopic Treatment of Pancreatolithiasis. Pancreas. 44(7):1053-1064, 2015.10

教育の概要

【学部】

・病態の科学 統合講義  C型肝炎—HCC (2年次 1限)
・消化器系 系統講義              (3年次 29限)
・統合臨床講義                  (5年次 3限)
・臨床実習                     (5年次)
・臨床実習                     (6年次)

【大学院】

・博士専攻   代謝機能制御系 消化器内科学 (20限)
・博士共通選択 6)消化器病学コース        (6限)
・博士共通必修 5)高度最新医療学         (1限)

診療の概要

消化器疾患の診療には、超音波検査やCT、MRI、血管撮影、シンチグラフィなど各種画像診断が欠かせません。各部門の専門家と協力して行っています。先進的技術を駆使する専門家と共に検査を行うことで、より正確な診断を目指しています。
 東邦大学医療センター大森病院は、3次救急病院に指定されています。消化器内科においても救急医療体制を整えていますが、とくに専門の救急処置を要する消化管出血や肝腫瘍破裂などの消化器疾患にも24時間体制で対応できるよう、医局員全員交代制の止血チームも特別に設置しています。
 胆道・膵疾患では、十二指腸乳頭部腺腫の内視鏡的切除術、膵石症に対するESWLおよび内視鏡的除去術、親子式ファイバーによる胆道・膵臓がんの部位診断を行っている施設は国内でもまだ限られており、消化器内科の先進的な技術は、広く関東一円の他基幹病院からも指導を求められるなど注目を集めています。
 肝疾患では、ウイルス性慢性肝炎を主体に、急性肝不全、肝硬変や門脈圧亢進症などを含むあらゆる肝疾患に対して、血液検査所見、造影超音波などの画像検査所見、肝生検で得られた病理所見などを基に、的確でかつ積極的な治療を実施しています。
 胃癌、食道癌、大腸癌、肝癌などに対しては、専門の治療チームが局所治療、化学療法、放射線治療などの集学的治療を行っています。

その他

【社会貢献】

・大田区胃癌検診-胃レントゲン写真読影判定医
 (田園調布医師会、蒲田医師会)
・大森消化管疾患研究会
・日中医学協会: 日中消化器内視鏡臨床診断治療・病理合同研修プロジェクト
 中国人内視鏡医の教育
・内視鏡医学研究振興財団:海外研究医受け入れ助成
 ベトナム人医師の教育。キューバ人医師の教育

【学会活動】