最新の技術をより安全に
東邦大学医療センター大森病院 消化器内科 関連リンク

【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大森病院 消化器センター内科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

診療の特色

1.内視鏡的治療を主軸とした、先進的医療への積極的な取り組み

大森病院 消化器センターでは、内科、外科、内視鏡部門がひとつになって消化器疾患の診療を行っています。「患者さんの体に負担をかけない」ことを第一に、内科、外科ともに内視鏡的治療のリーディングスタッフが安全かつ先進的な医療に積極的に取り組んでいます。
内科では、消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)、肝臓、胆道、膵臓を含むすべての消化器疾患を診療しています。

2.画像診断の専門家と協力し合い、消化器疾患を正確に診断

消化器疾患の診療には、超音波検査やCT、MRI、血管撮影、シンチグラフィなど各種画像診断が欠かせません。そこで検査は消化器内科の医師だけでなく、各部門の専門家と協力して行っています。先進的技術を駆使する専門家と共に検査を行うことで、より正確な診断を目指しています。
もちろん患者さんの要望などは内科医がしっかり把握したうえで、ハード面とソフト面を融合させた、柔軟かつ適切な診療に努めています。

3.医局員全員交代制で止血チームを構成

東邦大学医療センター大森病院は、3次救急病院に指定されています。消化器センターにおいても救急医療体制を整えていますが、とくに専門の救急処置を要する消化管出血や肝腫瘍破裂などの消化器疾患にも24時間体制で対応できるよう、医局員全員交代制の止血チームも特別に設置しています。

4.診断が難しかった小腸も最新の内視鏡で出血部位などを特定

消化管疾患分野で、とくに診断が重要となるのが消化管出血です。内視鏡などで出血源を特定することが必須ですが、小腸に関しては過去長い間にわたり専用の内視鏡がなく、診断を下すのが難しいという現状がありました。
しかし最近では内視鏡技術の進歩によって全小腸内視鏡観察が可能となり、消化器センター内科でも2009年より、小腸用カプセル内視鏡およびシングルバルーン式小腸内視鏡を導入しています。

小腸用カプセル内視鏡

シングルバルーン式小腸内視鏡

5.他病院からも注目される、胆道・膵疾患分野の先進的医療

胆道・膵疾患分野では、主に以下の治療を行っています。

  • 胆石、膵石——内視鏡的採石術、超音波結石破砕
  • 胆道・膵臓がん——親子式ファイバーによる診断
  • 悪性胆管・膵肝狭窄——ステント挿入術
  • 膵のう胞——内視鏡的ドレナージ術
  • 十二指腸乳頭部腺腫——内視鏡的切除術
とくに十二指腸乳頭部腺腫の内視鏡的切除術や、親子式ファイバーによる胆道・膵臓がんの部位診断を行っている施設は国内でもまだ限られており、当センターの先進的な技術は、広く関東一円の他基幹病院からも指導を求められるなど注目を集めています。

6.あらゆる肝疾患に対し、的確な治療を実施

肝疾患分野では、ウイルス性慢性肝炎を主体に、急性肝不全、肝硬変や門脈圧亢進症などを含むあらゆる肝疾患に対して、血液検査所見、造影超音波などの画像検査所見、肝生検で得られた病理所見などを基に、的確でかつ積極的な治療を実施しています。
ウイルス性慢性肝炎では、ウイルス量や遺伝子型、肝炎の状況、患者さんの年齢等に応じて、従来のインターフェロンの他、ペグインターフェロンや各種抗ウイルス薬を用いた治療を行っています。
B型慢性肝炎では、核酸アナログ製剤、インターフェロン等を選択し治療しており、C型慢性肝炎では、ペグインターフェロン単剤、ペグインターフェロン・リバビリン2剤併用、テラプレビルもしくはシメプレビルを併用するペグインターフェロン・リバビリン3剤併用療法などを行い著効率アップに努めている他、新たな治療法も進めています。
また、急性肝不全に対する人工肝補助療法を1981年から始め、これまでの救命率は急性型約60%、亜急性型約20%、LOHF約10%という実績があります。
その他に、肝硬変等に伴う門脈圧亢進症の治療に内服治療やバルーン下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)、部分的脾動脈塞栓(PSE)等のカテーテル治療、内視鏡的治療等さまざまな方法を取り入れています。

7.消化器系がんには患者さんのQOLを考慮した集学的治療を実施

胃がん、食道がん、大腸がん、肝がんなど、消化器系のがんに対しては、専門の治療チームが局所治療、化学療法、放射線治療などの集学的治療を行っています。
早期消化管腫瘍(胃・食道・大腸の早期癌など)に対しては、低侵襲治療である内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に行っており、治療件数が飛躍的に増加しています。
また、肝がんに対しては、患者さんそれぞれの状態(肝がんの進行度や肝予備能等)に応じて、ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈化学塞栓療法(TACE)、肝動注化学療法(HAIC)、分子標的治療などの多種多様な治療を当科で行いながら、外科や放射線科とも連携して外科的切除や放射線治療も行い、患者さん一人ひとりに最適な治療法を選択することにより治療成績を向上させています。
患者さんの生活の質(Quality Of LIfe=QOL)を保つことを第一に考え、患者さんの要望なども取り入れたうえで治療方針を決定しています。また、終末期の患者さんには緩和ケアチームと連携してQOLの改善に努めています。

8.食道静脈瘤、胃静脈瘤の治療も患者さんの体に負担をかけない内視鏡的治療が主体

門脈圧亢進症に伴う食道静脈瘤に対しては、内視鏡的結紮術(EVL)、内視鏡的硬化療法(EIS)を行っています。
胃静脈瘤に対しては、EIS、バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)を行い治療しています。