高度先進医療・研究
周産期
周産期では東京から発信し全国的にその規模が拡大している「早期予防研究会」に参画し、総合周産期母子センターの施設を活かして文部科学省学術振興奨励金分担研究費により「早産予知に関する検討」を行っています。
内視鏡
内視鏡では数多くの手術症例から子宮筋腫、子宮内膜症性病変発生メカニズム、さらには、より有効な治療法を見出す目的で、病理学的、分子生物学(関連遺伝子発現)な検討を行っています。
生殖医療
生理的加齢現象である卵巣機能低下と妊孕能について臨床的研究をいっています。社会的背景の変化から挙児希望年齢が高齢化していますが、高齢女性の妊娠向上にむけて、抗ミュラー管ホルモン(Anti-Müllerian hormone: AMH)測定など、診療における前・後方視的検討と分子生物学的な基礎的研究とを行っています。また、卵巣機能低下に起因する卵回収困難症例からの卵回収に向けての検討をおこなっています。さらに、生殖補助医療によって出生する児の健康と長期的予後に配慮し、生殖医療とエピジェネティクス*に関する研究を行っています。
*エピジェネティクス:染色体や遺伝子などのゲノム情報の変化を伴わないにもかかわらず、細胞が異なる遺伝子発現(働き方や現れ方)に関与する現象
腫瘍
腫瘍では、学内でのGOG全国レベルでのGOGレのレジメに従い、治療成績の集積を行っています。また、卵巣腫瘍における、関連遺伝子の発現を治療反応性の指標として確立する目的で、解析を行っています。
以上、すべての研究は倫理的問題点には十分配慮しており、医学部、あるいは病院倫理委員会の承認を得ています。また、遺伝子発現・解析に対しては、教室内の専門医による、カウンセリング体制が整備されています。