こころの病について

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いろいろな認知機能

知覚機能

五感(味覚、触覚、聴覚、視覚、嗅覚)を使って取り入れた刺激を過去の体験などの記憶と照らし合わせてどのようなものかと判断がされたもののことを言います。
知覚機能が障害されると、人から何か言われている気がする、物音がうるさく感じたりやたらと気になったりする、見間違いが多い、味を感じにくい、光がまぶしく感じる、幻覚などが生活場面で見受けられます。

注意機能

注意とは、その場の状況に関連する刺激を見つけ出し、多くの刺激の中から特定の刺激に焦点を当て、その刺激に焦点を当て続けて情報を処理する一連の過程を指します(Harvey et al, 2002)。
注意機能が障害されると、がやがやしている町の中で電話の相手が話していることが聞き取れない、本を長時間読めない、何かをしていても気が散ってしまう、急に話の内容が変わるとついていけないなどが生活場面で見受けられます。

記憶機能

記憶には記銘、保持、再生という3つの過程があります。短時間記憶にとどめられやがては忘れられてしまうものは短期記憶と呼ばれます。例えばダイヤル中だけ電話番号を覚えておくときなどです。一方長期にわたる記憶は長期記憶と呼ばれ、「○は~である」といったことを覚えておくような意味記憶、「いつどこで何があった」などのようなエピソード記憶、自転車の乗り方を覚えているような手続き記憶などがあります。
記憶機能が障害されると、勉強がなかなか覚えられない、人の顔や名前がとっさに出てこない、電話番号をかける時に何度も確認する、さっきテレビで見たことが出てこないなどが生活場面で見受けられます。

実行機能

実行機能とは、目標設定、計画の立案、目標に向かって計画を実際に行うこと、効果的に行動を行うことなどを言います。
実行機能が障害されると、出掛ける計画を立てるのに時間がかかる、とっさにアイディアが出てこない、急に何か頼まれると戸惑うなどが生活場面で見受けられます。

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東邦大学医療センター
大森病院 メンタルへルスセンター イル ボスコ

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