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東邦大学医療センター
大森病院 腎センター

〒143-8541
東京都大田区
大森西6-11-1
電話:03-3762-4151(代表)

小児腎センター

診療責任者 宍戸清一郎教授
診療責任者 宍戸清一郎教授
当腎臓学教室(腎センター)は、あらゆる腎疾患とその周辺疾患、そして腎不全に対する内科的、外科的治療、腎移植治療などを幅広く行っている日本でも非常にユニークなセンターです。

さらに3年前から、成人のみならず小児の腎尿路奇形に対する治療および慢性腎不全治療を専門とする小児腎センターが併設され、全年齢的に腎不全の患者さんの治療を行うことが可能になりました。

小児の腎不全治療(特に腎移植治療)を専門とする施設は全国でも限られており、関東近県のみならず全国規模で患者さんの紹介・受け入れを行っており、小児腎移植センターとして日本における中心的役割を担っております。

診療内容・特色

小児腎センターは、2009 年より成人腎センターに併設される形で開設されました。診療の中心は、小児慢性腎不全患児に対する治療(腹膜透析・腎移植治療など)であり、さらに小児の腎障害の原因となりえる先天性腎尿路奇形の外科的治療を行っています。
小児の慢性腎不全に対する治療は、成人同様、透析療法と腎移植治療という2 つの選択肢がありますが、身体成長や精神的発達、社会適応(学校適応)といった小児特有の問題を包括し、腎移植治療が第1 選択と考えられています。一方、小児の腎移植治療を専門とする施設は全国的にも少なく、センター開設以来、全国各地から多くの腎不全患者の患者さんの紹介を受けており、最近では成人の症例に加えて年間20 ~ 25 例の小児腎移植が行われています。
また、小児の腎機能障害・腎不全の原因疾患は、成人とは異なり、その50% 以上は先天性疾患です。したがって、先天性腎尿路疾患(水腎症、巨大尿管症、異所性尿管瘤等の閉塞性尿路疾患、膀胱尿管逆流症、後部尿道弁などの下部尿路の閉塞性疾患)に対する外科的治療、脊髄髄膜瘤(二分脊椎症)に合併する神経因性膀胱の管理、治療など、小児泌尿器科的疾患の治療も行っています。
さらに、腎疾患のような慢性疾患を診ている小児施設の多くでは、患児が成人に達した後のフォローに苦慮する場合も多いのですが、当施設では、小児期から成人後も一貫したフォローが可能であり、患者さんには大きなメリットがあると考えています。

研究

移植腎機能を良好に維持するためには、免疫抑制療法による拒絶反応の抑制が不可避です。しかし、小児における免疫抑制剤の薬物体内動態、あるいは副作用などの発現頻度は、成人と大きく異なります。また小児では、移植後の成長発達に配慮し、免疫抑制剤として使用されるステロイドを最小減に抑える必要があります。
したがって、臨床研究としては、
  1. 各種免疫抑制剤の小児における至適容量・用法についての検討
  2. 成長を考慮したステロイド減量・中止のプロトコールの開発
  3. 腎移植後の成長と性成熟の関係の検討
  4. 小児におけるABO 血液型不適合腎移植に対する術前・術後管理に関する検討
  5. 移植後原病再発の予防・治療プロトコール
  6. 既存抗体陽性例に対する腎移植
など、多岐にわたる研究が進行中であります。
さらに、基礎研究としても、
  1. 腎移植後のウイルス感染のモニタリング法に関する研究
  2. 拒絶反応の非侵襲的マーカーに関する研究などの取り組み
が行われています。

地域連携への取組み

慢性腎不全を有する小児に対する治療は一生涯にわたり行われるもので、手術が無事終了した後も、術後の免疫抑制療法を含めた適切な管理が重要となります。また、先天的腎尿路奇形を有する患者の場合も、手術治療が完了した後、成長に伴う腎機能予後について比較的長いフォローが必要になります。したがって、退院後の患者さんの管理につきましては、紹介元の先生と密接に連絡を取りながら行っていきたいと考えています。

紹介時のお願い

慢性腎不全治療を目的にご紹介いただいた患者さん、あるいは先天性尿路奇形を有する患者さん・ご家族に対して、現在の病状や今後の治療内容について説明するにはかなり時間を要すことから、毎週火曜、金曜の午後に、そのような初診患者さんに対する外来時間枠を設けております。予め予約も可能ですので、地域医療支援センター(パートナー)、当院腎センター外来窓口を通してご連絡ください。