入局希望の方へ

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小児外科の特性とは?

小児外科は、基本的に16歳未満の小児を対象としており、生まれたての赤ちゃんから思春期の成人に近い体格にも対応しなければなりません。疾患は、呼吸器、消化器、泌尿器、婦人科疾患など多彩であり、一つ一つの疾患は稀です。小児外科では、非常に多くの範囲をカバーする必要があります。

東邦大学医療センター大森病院の特性

当院は、城南地区を中心とした地域の中心病院として小児患者を広く受け入れております。当院は“小児医療センター”を有し各分野のエキスパートが揃っていることで多くの臨床経験を積むことが可能です。東京都内にある小児外科学会認定13施設の一つです。新生児症例については、東京都総合周産期母子センター12施設の一つでもあり、新生児科と連携して治療にあたります。産科は胎児治療も行っており、双子の出産数はトップクラスです。また腎センターでは小児腎移植を積極的に行っており、当科も補助的な役割を担います。研修先として、東京大学医学部附属病院、小児専門施設である群馬県立小児医療センターを中心とした関連施設とも連携しており、様々な形で小児外科の研鑽を積むことができます。

小児外科の未来像

小児外科疾患の多くは発生頻度が少なく一施設での症例数が限られてしまいます。小児外科医の育成には、大学と各病院の連携をはかり症例を集約するシステムを構築していくことが重要です。それが、患児にとってよりよい医療を提供することにもつながります。当院の他、大橋病院や佐倉病院ともこれまで以上に連携を強化すること、城南地区を中心に地域医療連携を強化していきます。

キャリアプラン

小児外科育成プログラム

小児外科育成プログラム

後期研修の概要

入局後の研修機関および研修先の選択

後期研修では、外科専門プログラムによる一般外科研修を行って外科専門医取得を目指して頂きます。一般外科研修もその後の小児外科医としての基礎作りとしてとても重要と考えています。大学に帰局し小児外科研修を行って頂きます。基本的は本人の意思を尊重していますが、外科専門医プログラムの病院選定等でお困りの場合には、随時相談しながら決定していきます。

教育システム

下記は、基本的なプランです。希望により変更は可能です。

卒後1年目 卒業後初期研修
卒後3年目 外科専門医プログラム研修
卒後5〜6年目 大学帰局、小児外科研修開始
卒後7年目 大学院に進学し、基礎研究または臨床研究を行う(2-4年)
大学院修了後に再び小児外科研修を行い、専門医、指導医の資格取得を目指す

研究体制

大学院入学の場合、最初の1年は臨床経験を積み、主治医を担当します。一般病院では経験することができない小児外科検査や小児外科疾患の症例検討、最新の治療法を学ぶことができます。 2〜4年生で研究テーマを考え、基礎研究あるいは臨床研究を行います。2〜4年生期間は研究に専念し、卒業と同時に学位を取得することを目指します。研究期間については個別に相談いたします。

最後に

興味をお持ちになった先生方、学生の皆さんはお気軽にご相談ください。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 小児医療センター
(小児外科)

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)