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顕微授精

顕微授精(ICSI)ってなんですか?

顕微授精(ICSI)
顕微授精(ICSI)
精子が極端に少ない場合や卵子との授精が難しい場合に行います。
奥様の膣に超音波プローブを入れて成熟した卵子を採取(採卵)します。つぎに顕微鏡を使って卵子にご主人の精子を注入して授精させます(顕微授精)。卵の分割が始まり授精が確認されたら受精卵を奥様の子宮に戻します(胚移植)。

精巣内精子では人工授精や体外受精はできませんか?

精巣内精子採取術(TESE)や顕微鏡下精巣内精子採取術(MDTESE)で採取した精子には動いている精子が少ないので自らの受精能力はありません。顕微授精になります。

他人の精子で人工授精(AID)はできますか?

できます(当院では行っていません)。
精子提供者は心身とも健康で、感染症がなく自己の知る限り遺伝性疾患を認めず、精液所見が正常であることを条件としています。
この治療にあたっては、感染の危険性を考慮して、凍結保存精子を用います。つまり精子提供者のHIV感染症などの潜伏期間などを避けるため精子凍結から6ヶ月以降に感染症検査を行い問題のない提供者の凍結精子を使用します。
また、同一提供者からの出生児は10名以内とします。問題点は凍結精子の人工授精のため成績が高くないこと、提供者がわからないので生まれた子ともが父親について悩む可能性があること、同一提供者からの子供が、父親がわからないため結婚(近親婚)する可能性があることなど。

他人の精子で顕微授精(ICSI)や体外受精(IVF)ができますか?

議論の多いところです。日本産科婦人科学会は他人の精子(卵子)で顕微授精や体外受精を認めていません。また、厚生労働省は平成15年の報告書で、他人の精子で顕微授精や体外受精を容認するとしたものの、兄弟姉妹からの精子(卵子)の提供は当面は認めないとしています。いずれも法的拘束力がないため一部の産婦人科医が行っています。