よくあるご質問
治療について
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切開創はなるべく小さくし、体に優しい手術を基本にしています。胸腔鏡下手術の適応は、病気の種類や進行度によってことなります。気胸をはじめとする小範囲切除例では本手術を、肺葉切除例では、胸腔鏡補助下手術をおこなっています。大型病変では切除範囲が大きくなるため、手術の安全性確保のために本手術はおこないません。
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外科療法、化学療法、放射線療法がありますが、肺がんの種類(小細胞性肺がん、非小細胞性肺がん)、肺がんのひろがり(TNM分類)によって、治療法はおおまかに決まっています。しかし、小型肺がんでは放射線療法が治療成績を伸ばしてきており、また進行肺がんでは治療後の成績を向上させるための工夫がおこなわれてきています。治療には長所と短所がありますから、担当医の説明を十分に聞き、納得して治療をうける必要があります。
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胸部手術後の痛みは、以前は悩みの種でしたが、最近は術後3日間の硬膜外持続麻酔によってコントロールが良くなり、早い時期から歩行が行えるようになってきました。退院は手術後7日~10日頃ですが、自宅では経口鎮痛剤でだいたいコントロールされています。
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退院後は、自宅療養となりますが、毎日散歩したり、入浴したりと積極的な生活を送ります。職場復帰は、退院後2週間みておけば十分と思われます。しかし、手術後1~2ヶ月経過した頃に補助療法が必要な患者さまもいらっしゃいますので、担当医によく聞いてください。
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気管・気管支狭窄は、呼吸困難から呼吸停止に直結することがあります。狭窄部位にシリコン性あるいは金属性の拡張型ステントを留置すると、狭窄部内腔が拡がり、呼吸状態は一気に改善します。全身麻酔下で安全におこなっています。
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こよみ年齢で75歳以上の後期高齢者であっても、心身共にお若い方が大勢いらっしゃいます。まず、全身の機能評価をした上で、2-3週間の呼吸リハビリテーションをおこなった後、手術になります。