呼吸器感染症：卜部尚久
診療に関して、年間約150例の市中肺炎症例、約30例の院内肺炎症例、その他、肺化膿症、膿胸など多岐にわたる感染症疾患に対する治療に従事しています。2020年度からはCOVID-19感染症の治療も行っています。中でも、2015年に新設された、「非結核性抗酸菌症」外来を中心として、肺非結核性抗酸菌症の診療や研究に力を入れています。肺非結核性抗酸菌症の患者は増加傾向であり、大きな問題となっていますが、まだまだ解明されていないことが多いため、当科から新しいエビデンスを発信できるように、臨床および基礎研究に取り組みたいと考えております。
臨床研究
- 肺MAC症治療導入後の病原微生物混合感染の臨床的意義の検討
- 肺MAC症診断のための適切な喀痰検査回数の検討
- 肺MAC症に対するアミカシンリポソーム吸入懸濁液(アリケイス)の効果検討
- 間質性肺炎に肺NTM症を合併した症例の検討
- 肺MAC症患者における抗GPL-core IgA抗体値推移の臨床意義の検討
- PPFE合併肺NTM症の臨床的特徴の検討
基礎研究
- 肺MAC症患者における血清バイオマーカーの同定
- 下気道細菌叢が肺MAC症の治療効果に与える影響の検討
- 糖ペプチド脂質抗原 (GPL) 産生能力が臨床経過に与える影響の検討
