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よくあるご質問(女性編)

女性の尿失禁についてのQ&A

  • 50代以降の方が多く、とくに60~70代が中心の年齢層となっています。中には40代、80代の方もいらっしゃいますが、高齢でも健康状態に問題がない場合は積極的に手術をおすすめしています。
  • 尿失禁が気になって外に出かけるのが億劫になるなど、生活するうえで不便を感じたり、生活に支障をきたすが多いのであれば、早めに泌尿器科を受診したほうがよいでしょう。「恥ずかしい」という気持ちが先立ちなかなか受診できない方、どこへ相談していいかわからない方にも気軽に受診していただけるよう、当科では女性外来を設けています。もし診察をして泌尿器科での治療対象でない場合でも、婦人科や外科などに治療を依頼することが可能です。

    また、生活上の工夫などで、なにかしらの解決の糸口が一緒にみつかることもあります。
    「手術するしかないのでは」という不安から受診をためらう方も多いかもしれませんが、保存的な治療方法なども患者さんと一緒に相談しながら決定していきますのでご安心ください。
  • 一般的に、多産になるほど腹圧性尿失禁は多くなるといわれています。ただし、若い方は妊娠出産後に尿失禁があっても数ヵ月で回復することが多く、治療を受ける方はあまりいらっしゃいません。
  • 女性の内臓は骨盤底筋によって支えられています。加齢や肥満などによって骨盤底筋の力が弱まると尿道の締まりも悪くなり、尿もれなどが起こりやすくなるのです。加齢は自然現象ですが、肥満は努力で改善できます。日頃から体重管理をきちんと行い、また気がついた時には骨盤底筋体操を行うことが予防につながります。ダイエットをして体重を少し減らすだけでも症状が軽くなることもあります。

    なお、骨盤底筋体操は正しいやり方で回数を重ねることが大切です。体操の方法に不安がある場合は医療者(医師のみならず、看護師にも)に相談していただくことをおすすめします。
  • 膣から骨盤内にある膀胱や子宮などの臓器が脱出する「骨盤内臓器脱」という女性特有の病気につながる恐れがあります。実際に膣から臓器が脱出してしまった場合は内服や体操で改善することは難しくなります。骨盤内臓器脱の治療については下記ページをご参照ください。
  • 個々の患者さんの症状によりますので、一概にはお答えできません。 一般的に、手術加療をした腹圧性尿失禁の方をしてから1年間は数ヵ月ごとに受診していたただき、それ以降は年に1回のチェックとなります。薬物療法や保存療法の場合は定期的な通院が必要です。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 泌尿器科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)