治療・手術
中耳手術(鼓室形成術・アブミ骨手術・外耳道増設術)
主な対象疾患
慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、耳硬化症、耳小骨奇形、先天性外耳道閉鎖症などの伝音難聴
当科の特色
鼓室形成術・アブミ骨手術は、多数行っています。
人工内耳植え込み術
主な対象疾患
両側高度感音難聴
当科の特色
手術が適応となるかどうかという診断は、補聴器外来および難聴・めまい専門外来で行います。
内視鏡下鼻副鼻腔手術
主な対象疾患
好酸球性副鼻腔炎をはじめとする難治性慢性副鼻腔炎、副鼻腔前頭洞の病変など
当科の特色
喘息を合併する難治性の副鼻腔炎などさまざまな副鼻腔炎の診療を専門的に行う「鼻・鼻腔炎外来」で、手術だけではなく、飲み薬、鼻ステロイドスプレーの治療を組み合わせた効果的な治療も行っています。
前頭洞Median Drainage手術(DRAF)
主な対象疾患
難治性の副鼻腔前頭洞の病変
当科の特色
前頭洞は額に存在する空間であり、炎症などの病変が生じると副鼻腔のなかでも一番治療に難渋する部位です。その解剖学的な構造から内視鏡手術でなかなか開放できなかったり、開放しても再発したりする場合があります。このような難治性の副鼻腔前頭洞の病変に対する鼻内視鏡下の前頭洞Median Drainage手術(DRAF)を今までに約30例に施行し、施設基準を満たしています。この手術の効果は高く80~90%ほどの改善率をおさめています。
鼻内視鏡下涙嚢鼻腔吻合術
主な対象疾患
涙嚢炎、鼻涙管狭窄症
当科の特色
涙眼や目の内側に存在する涙を貯める涙嚢に感染をおこして腫れてしまう涙嚢炎は、鼻涙管という涙を鼻に流す管が閉塞する鼻涙管狭窄症によって生じる症状です。鼻涙管狭窄症に対する鼻内視鏡下涙嚢鼻腔吻合術を今までに100側以上に施行し、85%ほどの成功率をおさめています。
鼻内視鏡下後鼻神経切断術
主な対象疾患
アレルギー性鼻炎
当科の特色
毎年20例を超える症例を手がけ、安全かつ良好な治療成績をおさめています。
良性腫瘍の鼻内視鏡下切除術
主な対象疾患
乳頭腫などの鼻・副鼻腔の良性腫瘍
当科の特色
なるべく手術後の鼻からのガーゼ抜去をしないですむ方法をとり、手術後の苦痛の軽減に努めています。
頭頸部悪性腫瘍に対する治療
主な対象疾患
頭頸部悪性腫瘍
当科の特色
放射線科との連携のもと、2014年より頭頸部悪性腫瘍の治療を開始しています。なお、より専門的な治療を要する場合にはがん専門施設を紹介しています。