東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科の入局案内を開いていただき有り難うございます。
新しい専門研修プログラムの導入を前に入局先を迷っている方も多いのではないかと思います。当科は専門研修プログラムの基幹施設並びに東京大学耳鼻咽喉科の連携施設という2つの立場にあるため、東邦大学卒業生が数名、他大学出身者が半数強の医局員構成になっています。当科基幹施設のプログラムを選択された場合には、最初と最後の1年間は東邦大学医療センター佐倉病院で研修し、間の2年間は都内もしくは千葉県内の一流専門病院で高度な研修を行うことになります。詳しくは当科ホームページ内の専門研修プログラムのご案内が近日中にアップされますのでご参照ください。
複数の出身母体が共同・癒合し、新たに佐倉病院独自のスタイルが構築される中で研修することは、幅広い知識や技術の獲得、貴重な経験、そして優秀な上司、同僚と出会う機会をより多くもたらします。これらは将来において大きな宝となるでしょう。
東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科の研修プログラムに興味を持たれた方の見学やお問い合わせを心より歓迎します。

東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科
TEL: 043－462-8811，FAX: 043－462-8820
田中稔丈（医局長）toshitake.tanaka@med.toho-u.ac.jp
牛尾宗貴（講師）munetaka.ushio@med.toho-u.ac.jp

東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科は，1991年（平成3年）に東邦大学に3番目の付属病院として千葉県佐倉市に設立されました。平成24年4月東邦大学医学部機構改革により佐倉病院耳鼻咽喉科学研究室から東邦大学医学部耳鼻咽喉科学講座（佐倉）としてなり今日に至っております。当講座は卒後教育に対して臨床力の向上にもっとも力を注いでいますが，臨床研究および臨床に結びつく基礎研究も積極的に推進しております。これまで臨床研究として特に、異常眼運動の研究、体平衡機能の研究など神経耳科学についての研究が続けられてきましたが，さらに近年では①良性発作性頭位めまい症の非特異的頭位治療②更年期のめまい③新たな人工内耳医療の開発④めまい・難聴疾患の内耳MRI画像の評価⑤前庭神経炎における体平衡の推移なども行っています。基礎研究としては形態学および免疫染色学的手法を用いた①加齢性難聴に関する実験的研究②内耳毒性の機序解明および予防に関する実験的研究などを行っています。これらの中には文部科学省科学研究費および厚生労働省科学研究費の補助金を取得しているものもあります。また臨床で使われているオージオメーター，電気眼振計，重心動揺計などを用いて③ヒトにおける平衡覚—聴覚—深部知覚の干渉作用なども行っています。以上の研究成果はすでに国内外の学会で報告され、耳鼻咽喉科領域の一流英文誌または和文誌に多数掲載されています。このような臨床および研究環境を背景に当講座では大学院への入学も受け入れています。

また，耳鼻咽喉科専門医となるべく臨床研修が十分に行えるように，多くの疾患を扱うことが出来る環境を常に意識しています。手術については件数とその内容は他大学病院や都内一流病院と比較しても同等以上であり，手術技術の習得という面からも耳鼻咽喉科の研修効果の向上が十分期待できます。3年前から放射線治療設備が整い、当病院でも扁平上皮癌を中心とした頭頸部悪性腫瘍の治療を開始しましたが、高度な再建手術を必要とする症例は、癌専門施設へ紹介しております。当科は耳科。鼻科手術症例が多いのが特徴ですが、神経耳科の診療にも力を入れています。これらの領域に興味の有る方は，東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科で研修されることをお勧めします。音声外科や頭頸部癌診療など当科だけでは経験症例数が十分でない領域については、関連施設へ出向することで充分に学ぶことができます。
詳細に関しては「東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科専門研修プログラム」をご覧ください。
当科では、臨床はもとより研究も医局員全員が行っており、国内外で発表し、その成果を英文、和文論文として執筆しています。大学院、社会人大学院への入学も可能です。また他の診療科から移動した際の途中からの研修も受け入れておりますので，遠慮無くご連絡ください。

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
Tel 043-462-8811（代表）
Fax 043-487-9061（耳鼻咽喉科医局直通）
東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科

講師　牛尾宗貴
医局長　田中稔丈