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高度肥満症の内科的治療

①食事療法(フォーミュラ食)

減量時の食事は、糖質と脂肪の摂取をできるだけ減らし、一方で骨格や筋肉、各種代謝を維持するために必要十分なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを摂取する必要があります。
食事療法
下に、1食500kcal(3食で1500kcal/日)の例を示します。意外にしっかりと食べられることをご理解いただけますでしょうか?成功のカギは、「糖質」に相当する栄養素を摂りすぎないようにすることです。
1食500kcal(3食で1500kcal/日)の例
しかし、1000kcal/日以下の献立を作ろうとすると、下記のように十分なたんぱく質が摂取できなくなります。そこで、低カロリー時にも十分な栄養素を供給できるVLCD(Very Low Calorie Diet)理論に基づき、フォーミュラ食が開発されました。およそ500kcal/日の「完全法」は、入院環境下で心身状態を拝見しながら行われますが、800~1200kcal/日の「コンビネーション法」は、自宅でも実行できます。
マイクロダイエットを用いたフォーミュラ食の具体的な使用法 マイクロダイエットを用いたフォーミュラ食の具体的な使用法 *MD:マイクロダイエット
フォーミュラ食の作り方 フォーミュラ食の作り方(マイクロダイエットの例)
正しく使うことができれば、著しい体重減少(とくに内臓脂肪の減少)と、それに伴う糖尿病、脂質異常、高血圧、脂肪肝の改善がみられ、さらには腎障害や心不全が改善することもあります。また、減量手術の術前・術後にも使用します。その大きな目的として、①術前に脂肪肝を縮小させて手術の安全性を高める、②術後の栄養失調を予防する、③術後のリバウンドを予防する、が挙げられます。

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東邦大学医療センター
佐倉病院 糖尿病・内分泌・代謝センター

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