腎臓と健康のために-Clinical Practice for Kidney and Wellness-

腎臓病のための食事と栄養

「糖質(炭水化物)」「脂質」「たんぱく質」は3大栄養素として知られています。この中で「たんぱく質」は「窒素」を16%含み、尿素として腎臓から排泄されます。それゆえにたんぱく質の過度な摂取は腎臓に負担をかけます。腎臓病をもつ患者さんには通常「たんぱく質制限食」が指導されます。しかし、たんぱく質を制限する上で重要なポイントは「栄養障害が起きないように十分なエネルギーを補充すること」です。肥満やメタボリック症候群の危険因子がある方で、「減量」が必要な方はエネルギー制限と運動を優先しましょう。また、ご高齢で栄養障害のある方はまずは十分にエネルギーを補給しましょう。肥満も栄養障害のない方は腎臓に負担をかけないように、しっかりとたんぱく質の摂取を制限しましょう。
3大栄養素
「減塩」、塩は陸上生物にとって貴重なミネラルです。サバンナで生息する陸上生物は水とともに食塩も捜し歩いています。その生命の歴史は少ない食塩を潤沢に体に保持する仕組みを腎臓に与えました。しかし、今の時代、我々は食塩を自由に摂取することが可能になりました。日本の食事は「ヘルシー」だと世界から評価されていますが、実は世界の食事に比較してかなり「ソルティー」であります。腎臓の働きが低下するとナトリウムの排泄が低下します。腎臓病のかたの「減塩」はとても重要です。
減塩