神経内科
第51回日本脊髄障害医学会
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佐倉病院神経内科10周年・教授就任の会のご報告2017
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【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
佐倉病院 神経内科

〒285-8741
千葉県佐倉市下志津564-1
Tel:043-462-8811(代表)

認知症疾患医療センター

認知症疾患医療センターと、東邦大学医療センター佐倉病院の認知症に対する取り組み

人口の高齢化を受け、全国の大学病院をはじめとする医療施設は、高齢者にやさしい医療に以前から取り組んでおります。80歳台の方の3人に1人、90歳台の方の2人に1人が、なんらかの認知機能の問題を抱えておられるとされ(65歳以上では10~13人に1人)、認知症を有する方にやさしい医療への取り組みが、急務とされています。
認知症は、初期軽症の方(物忘れなど)は神経内科、中期以降の方(妄想幻覚など)は精神科(メンタルヘルスクリニック)が主に担当しております。認知症の原因はさまざまで、アルツハイマー病、レヴィー小体型認知症、かくれ脳梗塞、アルコールなどが関与致します。その上で、初期評価診断と、介護薬物治療などの対処を相談することが重要です。東邦大学医療センター佐倉病院では、神経内科とメンタルヘルスクリニックが共同して、院内・院外の患者さんのご相談に応じています。ここでは、神経内科を中心にご紹介申し上げます。

認知症疾患治療センター紹介など(神経内科 榊原) pdf

取り組み1 「もの忘れ外来」

2007年、東邦大学医療センター佐倉病院に神経内科が設置されました(診療責任者: 榊原隆次)。神経内科外来では、2007年の設置と同時に、認知症を有する方・認知症が疑われる方を、月曜~土曜の一般外来で広く受け入れております。2010年からは、金曜午後に、専門外来「もの忘れ外来」を設置し、病院内の他科先生方、医師会先生方からのわかりやすい窓口として、活用して頂いております。また、臨床心理士(尾形剛さん)による、高次機能障害の患者様を支えるご家族の会として「さくらの会」を設置し、認知症患者さんのご家族のケアを行っております。最近の、認知症を有する方・認知症が疑われる方の1年間の初診数は、約300-400名です。このため、神経内科では、脳MRI画像、心理検査を含めた丁寧な初期評価診断と、介護薬物治療などの対処をご相談し、方針が決まってから、医師会先生(かかりつけ医先生)に、お手紙を用意致します。その上で、当科に半年~1年ごとに紹介通院を頂いております。

神経内科「さくらの会」 pdf

神経内科「ものわすれ外来」の御案内

取り組み2 「さくらパス」

東邦大学医療センター佐倉病院があります佐倉市では、3500人前後の患者がいると想定されています。一方、佐倉市を含む千葉県は、今後10年間、埼玉県に次いで全国2位のスピードで高齢化が進むことが想定されており、患者さんの急速な増加が予想されています。この問題に対処すべく、佐倉市では、市長さんの掛け声の下、認知症高齢者及びその家族が、住み慣れた地域において安心して生活を継続できるようにするため、佐倉市認知症地域ネットワークの一環として、認知症に関する医療連携及び医療と介護の連携の推進を図り、もって佐倉市における高齢者福祉の向上に資する。とし、2011年5月、佐倉市認知症地域ネットワーク: 医療介護連携推進協議会(佐認会)が発足致しました。
本会は、千葉県から佐倉市への委託事業で、医師(会長)志津雄一郎先生(志津クリニック精神科院長、佐倉市医師会)、(副会長)榊原隆次(東邦大学医療センター佐倉病院神経内科教授)、(委員)黒木宜夫先生(東邦大学医療センター佐倉病院メンタルヘルスクリニック教授)/桂川修一先生(同准教授)、医師会先生方、歯科医師会、薬剤師会先生と共に、佐倉市から佐倉市福祉部高齢者福祉課、佐倉市の5つの地域包括支援センターのケアマネージャーチーフ(志津北部、志津南部、臼井千代田、佐倉、南部)が、共同で、佐倉市の認知症の医療とケアを包括するものです。佐認会の特色として、全国に先駆けて、5つの地域包括支援センターの窓口で、認知症の初期評価としての心理検査(ミニメンタルテスト、MMSE、認知症の物差しとも言われます)を開始しております。認知症の物差しを、患者さん、ご家族、ケア、医師歯科医師薬剤師先生が共有することで、適切な初期対応が可能になっています。

さくらパス

佐倉市サイト 高齢者福祉課

取り組み3 「認知症疾患医療センター」

認知症疾患医療センターとは、認知症患者やその家族が住みなれた地域で安心して生活するための支援のひとつとして、都道府県や政令指定都市が指定するもので、身体的検査、画像診断、神経心理学的検査等の総合的評価が可能な認知症に関する専門医療機関に設置しています。診断、治療、相談の受付、医療介護関係者への研修等が主な業務です。医師会先生方と認知症疾患医療センターとのご紹介・やりとりを、国が後押しする制度といえます。

千葉県サイト 認知症疾患医療センター

東邦大学医療センター佐倉病院は、2013年7月、千葉県認知症疾患医療センターに指定されました(座長/センター長 榊原隆次、副座長/副センター長 桂川修一先生)。当院もこれまで以上に地域の皆様の拠りどころとなるべく、認知症治療に努めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
なお、認知症一般につきましては、以下のリンクをご参照戴けますと幸でございます。

認知症

神経内科市民公開講座

取り組み4 「認知症初期集中支援チーム」

厚生労働省が平成24年に定めた「認知症推進5か年計画」に沿って、千葉県佐倉市では平成28年10月から、「認知症初期集中支援チーム」が発足いたしました。佐倉市には5つの地域包括支援センター(志津北部、志津南部、千代田、佐倉、南部)があります。東邦大学医療センター佐倉病院は、志津南部地域包括支援センターに近いことから、同支援センターに協力をしています。支援センターチーム員(看護師、医療福祉士、介護職員他)の方3名が、まだ支援センターやものわすれ外来を受診していないが、認知症が疑われる方(家族、民生委員、コンビニ・宅配員等による気づき)に対して、家庭訪問を致します。その結果を持ち寄って頂き、毎月1回、金曜の神経内科ものわすれ外来にて、神経内科(榊原)、精神メンタル科(加藤先生)、神経内科臨床心理士(尾形さん)、精神メンタル科医療福祉士(鈴木さん, 随時)、支援センターチーム員3名が集まり、1回に10-13事例の検討会をしています。この検討会により、認知症が疑われる方のケアと医療がスムーズに進み、支援センターチーム員の方の助けとなることを望んでおります。

認知症施策の推進 - 厚生労働省

取り組み5 「認知症と運転免許証」

昨今のニュースにあります、高速道路の逆走、コンビニに車で突っ込む等の背景に、認知症の問題があることが広く知られるようになってきました。この問題に対処すべく、警察庁により平成29年3月、改正道路交通法、いわゆる「高齢運転者に関する交通安全対策についての規定整備」が発表されました。その内容は、新聞・ニュース等で知られておりますように、75歳以上の方では、運転免許試験センターで以前から行われております簡易認知機能検査結果に基づいて、新しい高齢者講習が実施されるとのことです。一方、認知症のおそれがある方は、後日、臨時適性検査を受け又は医師の作成した診断書を提出するものとされ、検査結果等により認知症と判断された場合は、運転免許の取消し又は停止となります(運転免許試験センターより)。佐倉病院をはじめとする認知症疾患医療センター等は、この制度にしたがい、診断書の作成を行うと同時に、ご家族を含めた認知症のケアと治療を行っています。

一方、運転免許試験センターでは、診断書提出と並行して、自主的な免許証の早期返納をうながしておられます。早期返納により、バス(タクシー)などの公共機関が割安で利用できるメリットがあります。詳しくは、最寄の運転免許試験センターにおたずね下さい。

高齢運転者に関する交通安全対策の規定の整備について - 警視庁