学術活動
1.骨・軟部腫瘍の病理診断
他施設からの骨・軟部腫瘍病理診断の依頼症例あるいは症例検討会などに出席して難解症例の診断・検討を行っています。部長の蛭田はがん研病理部非常勤研究員および国立がん研究センターがん対策情報センター病理診断コンサルテーション推進室や日本病理学会のコンサルタントとしても診断に従事しています。
2.骨・軟部肉腫の術前治療効果判定および切除縁評価
術前治療の画像効果判定と組織学的効果判定の対比、評価法と判定基準の検討、また、安全な切除縁の設定と評価について検討を行っています(がん研有明病院整形外科との共同研究)。また、日本医療研究開発機構(AMED)/日本臨床腫瘍グループ(JCOG)の「高悪性度骨軟部腫瘍に対する標準治療確立のための研究」において、病理診断と組織学的術前治療効果判定基準の策定に加わっています。
3.腫瘍の遺伝子診断
RT-PCR法などを用いて、凍結材料のみならず、パラフィン切片からキメラ遺伝子を検出し、確定診断に結び付けるべく体制を整えています。
4.デジタル画像解析による病理組織診断支援技術の開発(産業技術総合研究所との共同研究)
バーチャルスライド(別名;Whole Slide imaging(WSI))を用いた病理組織のデジタル画像から、ICT技術・高次局所自己相関特徴を用いた異常所見の検出手法について検討し、診断や精度管理の補助に用いるべく研究しています。
5.癌化シグナル
腫瘍の発生・進展における分子機構の解析、分子標的治療を可能とする特異的発現を示す遺伝子の探索を行っています。
6.潰瘍性大腸炎・Crohn病に関する病理組織学的・分子病理学的研究(東邦大学医学部病理学講座との共同研究)
7.東邦大学習志野キャンパスの理学部等との共同研究