治療について
顔面神経麻痺
- 筋肉・筋膜移植術や神経移植による「笑いの再建」
- 眉毛挙上術、下眼瞼吊り上げ術、下口唇筋膜移植術などによる静的再建
- 後遺症である病的共同運動や顔面けいれん、拘縮(ひきつれ)に対する手術、ボトックス治療
顔面神経麻痺は、
・麻痺した側で笑うことができない
・まぶたの外反による眼球乾燥、角膜炎
・眉毛や口元が下がり、口唇が健常側に引かれて顔全体がゆがむ
などの症状が起こり、日常生活や社会活動にさまざまな支障をきたします。
当科では眼瞼・眉毛形成術のほか、側頭筋その他の筋肉移行術、筋膜移植術などを行い、自然な表情とバランスのいい顔面形態を再現します。
当科はこの顔面神経麻痺に対する「笑いの再建」手術において日本でもトップレベルの実績を有しています。また、国内のみならず、当科が開発・改良を手がけた最新の治療法などを世界に向けて積極的に発信しています。
・麻痺した側で笑うことができない
・まぶたの外反による眼球乾燥、角膜炎
・眉毛や口元が下がり、口唇が健常側に引かれて顔全体がゆがむ
などの症状が起こり、日常生活や社会活動にさまざまな支障をきたします。
当科では眼瞼・眉毛形成術のほか、側頭筋その他の筋肉移行術、筋膜移植術などを行い、自然な表情とバランスのいい顔面形態を再現します。
当科はこの顔面神経麻痺に対する「笑いの再建」手術において日本でもトップレベルの実績を有しています。また、国内のみならず、当科が開発・改良を手がけた最新の治療法などを世界に向けて積極的に発信しています。
顔面腫瘍
- 皮膚の悪性・良性腫瘍や血管腫の切除と、それに伴う欠損の再建
そのために当科が採用しているのが「エステティックユニット」の修復原理です。
エステティックユニットとは、顔の骨の形状と表情筋の走行、収縮の度合いなどによって分けられた美容単位(前頭、眼窩、鼻、頬、口唇)のことです。さらにそれぞれが細分化されており、例えば鼻のユニットであれば、鼻背(びはい)、鼻尖(びせん)、鼻翼(びよく)といったサブユニットに分かれています。
顔面の欠損に対しては、このユニットおよびサブユニットの原理を念頭に置き、各パーツの立体的な位置関係を崩さないようにバランスよく手術を行うことで、自然な輪郭や表情が再現できます。また、傷跡の縫合部を各パーツの間に入れ込むなどの工夫により、傷を目立たなくすることも可能です。
このように当科では常に、顔を「面」ではなく立体的な「形」としてとらえて治療を行い、自然できれいな仕上がりを目指しています。
なお、手技として皮弁移行術、植皮術、組織伸展法、マイクロサージャリーなどを用いています。
また、四肢や体幹も同様に修復再建します(エステティックユニット原理は全身に応用されています)。
眼瞼下垂症
- 皮膚切除、挙筋前転法、腱膜固定術などの手術
- 先天性の眼瞼下垂症に対する筋膜移植術
乳房再建
乳癌切除後の乳房を自家組織や人工物で再建します。当院では様々な選択肢で患者さんに合った再建を行うことができます。特に深下腹壁動脈穿通枝皮弁による同時再建に力を入れており、乳腺外科と連携の上、乳癌を切除した後にそのまま腹部の脂肪で乳房を再検します。この方法では腹直筋を温存し、少ない侵襲で理想的な乳房を再検できます。
先天異常
- 唇裂・口蓋裂・多合指症・臍ヘルニア(出べそ)・色素性母斑(黒アザ)・ポーランド症候群などの形成手術
- 漏斗胸に対するペクスタバーによる胸骨挙上術
顔面外傷・顔面骨骨折
- 顔面骨骨折・眼窩骨折に対する整復固定術、骨移植術
- 顔面皮膚損傷や顔面神経損傷の修復、キズアトの形成手術
熱傷・ケロイド・瘢痕拘縮(ひきつれ)
- 熱傷の初期治療および植皮術
- 後遺症のケロイド・瘢痕拘縮(ひきつれ)の薬物療法や形成手術
手足・四肢の外傷
- 交通事故や労働災害、スポーツ外傷など、皮膚欠損・神経欠損・デグローピング損傷に対する処置、神経修復、再建手術
リンパ浮腫
- 乳がん術後の上肢リンパ浮腫などに対し、リンパ管静脈吻合術による手術治療を行います。
母斑・色素沈着(シミ)
- 大田母斑・扁平母斑・異所性蒙古斑・外傷性皮膚色素沈着症などに対するQスイッチルビーレーザー治療
- 皮膚腫瘍に対する炭酸ガスレーザーによる切除
陥入爪・巻き爪
- ワイヤー治療、手術療法(病状により選択)
腋臭症(ワキガ)
- 手術療法(根治性と傷跡に配慮した小切開による皮弁法)
- 多汗症に対するボトックス治療
褥瘡(床ずれ)、難治性皮膚潰瘍(糖尿病や血管病変に伴うもの)
- 軟膏や持続陰圧吸引による保存的治療
- 植皮術、皮弁術
その他
- 乳房再建
- 脂肪注入・吸引術
- 刺青除去手術