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学校法人東邦大学
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平成25年度 フィジカルアセスメント研修を開催しました
平成25年9月5日(木),6日(金)の2日間、フィジカルアセスメント研修を開催しました。目指すは、「自部署でフィジカルアセスメントを実践する看護師を指導できる能力を養う」ことです。部署で後輩指導の中核として活躍しているナースが集まりました。“人を育てるとは”については、当センターの「インストラクター基礎編研修」で学びました。この研修では、フィジカルアセスメントに関して、①自己の知識と技術を再確認し、②“自部署の課題”を考え、③解決策を実践する研修です。
講師には、東邦大学医療センター3病院からスペシャリストを招きました。
東邦大学医療センター大森病院 | 主任看護師 | 四本竜一 |
がん専門看護師 | 黒澤亮子 | |
東邦大学医療センター大橋病院 | 救急看護認定看護師 主任看護師 |
古賀華子 |
東邦大学医療センター佐倉病院 | 主任看護師 | 南舘絵美 |
1日目(9月5日)
講義とフィジカルイグザミネーション |
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事例検討のグループワーク | 事例検討(循環器・消化器・神経)
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2日目(9月6日)
シミュレーション(ラボ室) |
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グループワーク | 事例検討(循環器・消化器・神経)
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1日目【講義とフィジカルイグザミネーション】
呼吸器・循環器・消化器・神経の4領域に分かれ、講義とフィジカルイグザミネーションをしました。
【講義とフィジカルイグザミネーション受講者の声】
- 事前課題に取り組んだところから、研修が始まったと感じた。
- 実際に聴診や打診を経験でき、役立った。基本技術の再確認ができた。
- 神経系の評価が苦手だったが、少し克服できた。
- 各領域のスペシャリストに直接教わり、貴重な経験になった。
- 弁の位置を意識してステートを当て、心音の聴取をしたことが印象的だった。
【事例検討のグループワーク】
循環器・消化器・神経の3つの領域において、グループで、ペーパーペイシェントの情報収集とアセスメントを行い、SBARで見解をまとめ、発表をしました
【受講者の声】
- 具体的な事例で、わかりやすかった。
- 一つの症状にとらわれている自分に気づいた。
- 一つの症状や問題にとらわれず、全身の観察とアセスメントをして仮説を立て考える必要性を学んだ。
- 一つ一つ丁寧にアセスメントし、皆で知識を出し合い答えを導き出すのが楽しかった。
2日目【シミュレーション(ラボ室)】
高機能シミュレーターを使用したシミュレーション学習です。シミュレーターの状況に合った対応をしないと具合がどんどん悪くなります。
前日までの学習を活かし、全身から情報を集め、アセスメント中。
瞳孔確認!対光反射あり左右差なし!
前日までの学習を活かし、全身から情報を集め、アセスメント中。
【シミュレーション(ラボ室)受講者の声】
- 普段の仕事の中ではできていなかった。自分のできなさを自覚でき学ぶ意欲につながった。
- 座学より実践の方が、自分の弱みが見えて勉強になった。
- 高機能シミュレーターは、肺音聴取ができモニターに連動しており現実味があり勉強になった。
- 緊急性が相手に伝わる報告の仕方が勉強になった。
【グループワーク】
最後のグループワークでは、研修の学びを共有しました。また、フィジカルアセスメントに関する自部署の課題を明確にし、どのようなことが達成できるといいのかを意見交換しました。このグループワークで話し合った内容が、研修後の自部署での活動に活かされることを期待しています。
【グループワーク 受講者の声】
- 全身をみる重要性と、日々の業務の中でできる習慣づけが大切だとグループで話し合った。
- 参加者の意識が高く、多くの意見交換ができた。
- 課題を明確にして、欲張らずに目標達成できる勉強会の企画をしたい。
- 他施設の状況や、参加者の考えを聞き、刺激になった。
- 意見交換を通して自己の目標や行動が明確になった。
★これから受講者は所属部署で、その現場の課題を解決するため、フィジカルアセスメントの研修などを実践します。それぞれの部署の課題が解決され、より質の高い看護にまた一歩近づくことを期待します! 2月に受講者の皆さんの実践報告会があります。どのような実践をしたのか、お互いに意見交換できることが楽しみです!
<アンケート集計>
<研修評価>
上記アンケートの結果、「フィジカルアセスメントの意義」「フィジカルアセスメントの基本的内容」については、80~90%が「とても理解できた」と回答した。「フィジカルイグザミネーションの基本手技の習得」についても、「とても理解できた」が約60%「まあまあ理解できた」が約40%で、すべての受講者が理解できたと回答した。このことから、フィジカルアセスメントの基本的内容の理解と基本手技の習得は、概ねできたと考える。加えて、研修に対する受講者の満足度も高く、研修中も受講者の積極性が伺えた。達成度と満足度が高かった理由として、受講者が自己のフィジカルアセスメント能力を高め、指導者として役割を果したいと動機付けできていたことが考えられる。また、講師自身が、担当する領域の内容を主体的に吟味構成し、少人数ブース制で受講を実施したため、受講者の期待に応えるだけの内容を提供できたのではないかと考えられる。
フィジカルイグザミネーションの臨床現場における実践と、自らがロールモデルとなり後輩育成への活用をどのようにしたかについては、2月のフォローアップ研修で報告会を予定しており、受講者の活躍を期待する。
KAN