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平成25年度 教育担当者研修を開催しました!

平成25年9月26日(木),27日(金)の2日間、教育担当者研修を開催しました。
「新人看護師教育の考え方を学び、自部署の新人教育計画を立案、実践することで、新人看護師の資質向上と医療安全の確保を図る」ことが目的です。How toではなく、考え、実践する研修です。自部署のビジョン、特徴を反映した新人教育を考えます。計画立案と実施評価までが研修なので、年度をまたいで1年間の研修となります。
いよいよ、25年度の研修がスタートしました。
1日目(9月26日)
講義 ●新人看護職員研修ガイドラインについて
●東邦大学医療センターの特徴と求められる役割
東邦大学医療センター大森病院
教育専従師長 節原光江先生
講義・演習 ●新人看護師への指導方法
(コミュニケーションスキルとコーチング)
東京医科大学医学部看護学科
教授 竹内千恵子先生
講義 ●新人看護師の精神的支援および自身のケア 東邦大学職員カウンセラー
臨床心理士 中村有先生
2日目(9月27日)
講義 ●知っておきたい法律の基礎知識
●ワークライフバランス
東邦大学医療センター佐倉病院
副看護部長 鈴木康美先生
グループワーク ●自部署のビジョンと新人教育計画を考える  

1日目

【新人看護職員研修ガイドラインについて  受講者の声】

  • (新人看護職員研修が)努力義務であることを初めて知り、〝決められていること“であるのが印象深い。
  • 新人看護師にとって、入職した時期は基礎を形成する大切な時期であり、組織でサポートすることが大切。
  • 行政のウェブページをダウンロードしてみようと思った。
  • (ガイドラインの)到達目標を詳しく知ることができた。ガイドラインに興味がわいた。

【東邦大学医療センターの特徴と求められる役割  受講者の声】

  • 東邦大学で働く者としてどうあれば良いかを考えたうえで、新人教育を考える必要があると感じた。
  • 看護部と自部署の理念がつながることが大切。
  • まずは、求められる役割を認識すること。
  • 理念に基づいて教育計画を立てることを今まで考えたことがなかった。この研修で考え自部署に還元したい。

【新人看護師への指導方法(コミュニケーションスキルとコーチング)】

*東京医科大学医学部看護学科教授 竹内 千恵子氏
【受講者の声】
  • 目線、立ち位置、座る位置で印象が変わることがわかった。
  • 新人への声のかけ方を変えようと思った。「眠れてる?」 をやめて、「何時に寝たの?」と聞く。
  • ほめる・話を聞くことを演習したので身をもって分かった。
  • 新人は緊張している。それを緩和できるコミュニケーショ ンを取りたい。

【新人看護師の精神的支援および自身のケア】

*東邦大学職員カウンセラー 臨床心理士 中村 有氏
【受講者の声】
  • 一人で抱え込まなくてよいとわかった。
  • 新人はとても大きな不安を抱えていると思った。
  • 抱え込まず、中村先生のような職員カウンセラー、専門家 に相談することが大切だと感じた。
  • 具体例が多く、わかりやすかった。
  • 新人という大きなくくりで見ていたが、個人個人を知るこ とが大切だと気付いた。

2日目

【知っておきたい法律の基礎知識/ワークライフバランス 受講者の声】

  • 思ったよりも多くの法律に囲まれていた。
  • 日本看護協会の取り組みを知った。看護協会のウェブページを見ようと思う。
  • 今の新人は、就職した最初から16時間の長い夜勤をしている。そのことへの配慮が足りなかったと気付いた。
  • ワークライフバランスについて考えた。

【グループワーク 自部署のビジョンと新人教育計画を考える】

自部署のビジョンや特徴から、どんな新人を育てたいのかを良く考え、人に伝える練習をグループで行いました。意見交換しながら、自部署の特徴や育てたい人物像を再確認しました。
  1. グループメンバーを新人に見立て、自部署が目指す看護(=自部署のビジョン)を説明しました。「今の説明、わかりやすかった!」「今の説明、分かりにくい」「わかりにくいはなぜだろう」など話し合いました。
  2. グループメンバーを自部署のスタッフに見立て、部署のビジョンや特徴を基盤とした新人教育計画を説明しました。「難しかった~!!」 どうして難しかったのか、グループで意見交換し考えました。
  3. ①②の意見交換を踏まえて、ビジョンを新人教育計画に落とし込むポイントを考えました。

【グループワーク  受講者の声】

  • ビジョンや新人教育計画を人に説明するのは、思ったよりも難しかった。
  • 自分自身が理解していないと、説明できないと気づいた。
  • どんな看護師を育てたいのかを考え明確にすることが、教育計画に大切だとわかった。
  • 病院の理念やミッションと自部署はつながっていて、両方わかっていないと人に説明できないと思った。
  • 自部署では、ビジョンと新人教育計画が連携していないことがわかった。
  • 自部署のビジョンを日々意識して行動していなかったと実感した。
  • 人に伝える大切さを知った。
  • 自分が悩んでいたり、不思議に思っていたり、困っていたことが共有できた。
  • どんな病棟になりたいのか、どんな看護を病棟は目指すのかを考える大切さに気付いた。

研修で学んだこと 感じたこと

  • 今まで、教育を技術指導中心に考えていたが、その前に、まずどのような看護師になってほしいのかを 考え、伝えることが大切だと思った。
  • 新人教育には様々な能力が必要だと感じた。
  • 部署のみんなにわかる教育計画は、働きやすい職場環境づくりにつながると思った。
  • 部署のみんなにわかる教育計画は、働きやすい職場環境づくりにつながると思った。
  • 人を育てる大変さと重要さを学んだ。
  • 部署のスタッフや新人に伝えたい、共有したいことがたくさんあった。参加して良かった!
  • 新人の感じていることや思いを、改めて考えることができた。

<アンケート集計>

<研修を終えて>

アンケート結果より、2日間のプログラム内容の満足度は80~100%と高かったことが分かりました。また、講義内容への理解度も高く、受講者のほぼ全員が講義内容は仕事に役立つと回答しました。自分たちの部署はどのような看護をしたいのか、自分自身が理解していないと人に伝えられないことにも気づきました。この2日間で、実践したい看護や育てたい看護師像を考えることの大切さと、人に説明する難しさに気づけばOKです!新人教育担当者として、この研修で得たものを生かせることを期待しています。

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