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東邦大学
看護学部 公衆衛生看護学研究室

〒143-0015
東京都大田区大森西4-16-20
TEL 03-3762-9881

研究室紹介

 

大切なのは地域の人を支えて一緒に問題を解決すること

 保健師は主に市町村や保健所に所属し、地域の住民の健康を守る役割を担っています。
 急速に高齢化が進むなか、地域住民が自分たちで健康増進や病気の予防に取り組むことが重要になってきています。保健師はそのような健康意識を高め、住民たちの活動をサポートしていくことが基本的な仕事です。また、子育て支援グループをサポートして子ども同士、親同士の交流を深めたり、在宅医療や在宅介護に関わるシステムづくりなど、その仕事の幅は大きく広がっています。そこで、保健師にとって大切なのは、地域の人たちが何を望んでいるか、地域にどのような健康課題があるのかを知ることです。また、さまざまな疾病と生涯にわたる人間の成長発達について、広く、深く理解することも必要です。そのうえで健康課題と生活・環境などとの関連を総合的にとらえ、住民と一緒に課題を解決していくことを活動の中心としています。

地域全体を考えたプランを行政に提言する力も必要

 保健師の活動は、自殺予防・メタボリックシンドローム対策など時代のニーズによって柔軟に対応していくことが求められています。同時に、地域全体を考えた政策プランを行政に提言できる能力も身につけることが必要です。このような背景から保健師課程は全国的に選抜制に移行してきており、本学部でも平成23年度入学生から1学年20名以内の選抜制になりました。平成24 年度からは保健師基礎教育の修業年限は半年から1年間に改正され、履修単位数も増加するなど、より高度かつ専門的な能力が求められています。
 そのような状況を受けて、本学部では令和5年4月からは、保健師課程を大学院で開設することが文科省より承認されました。2022年度入学生より学部では看護師課程のみとなり、看護師としての人間性と実践力を身に着けることを強化しています。
 公衆衛生看護学実習では、保健所・保健センターや地域包括支援センターなどの行政機関、航空会社や工場併設の企業、健保組合などの産業保健、中学校・高等学校・大学等の学校保健の実習も取り入れています。働く人や児童生徒の健康管理や疾病予防にかかわる専門職としての視点を学ぶ機会も大切にしています。
保健師は地域に住む人たちの 「人生」に寄り添うやりがいのある仕事です。