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第1回がんリハビリテーション看護セミナー終了

投稿日:2013年01月27日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

 本日、HP上でもお知らせしておりました第1回がんリハビリテーション看護セミナーを開催しました。
講師は、慶應義塾大学病院リハビリテーション科理学療法士の上迫さんと鈴木さんでした。参加者は、東邦大学医療センターの看護師14名、理学療法士5名、外部所属の看護師8名、医師1名、看護学部教員2名の計30名でした。
 
 日曜日にもかかわらず、多くの方にご参加いただきうれしかったです。そして、講義は、やはりがんリハビリテーションを実施されているトップランナーの方々ですので、本当にわかりやすく勉強になりました。

 新たに知識を学べることはうれしいですが、施設を超えて、職種を超えて、がん患者さんを支える医療者としてネットワークができるのは本当に宝物ですね。施設によっては、治療期には安静にしているもの、という考え方のところもあるのも事実です。しかし、治療がいったん終了して、日常生活を送る患者さんの立場になると、ご自分の生活を立て直すための手だてがあるのならば、知っておきたいし、自分で取り組みたいと思われると思います。

 医師が理解してくれない、と責めて嘆くのではなく、われわれコメディカルスタッフが声をあげて動いてもいいのではないかなと思います。病気を治すことの使命を委ねられた医師の立場を考えると、すべてがその肩に振りかかっていくのは、本当にしんどいのだと思います。だからこそ、患者さんを支える医療職や院内のあらゆる職種の方々で協働し、チームとして活動を行えば、誰かひとりの責任となったり、誰か一人だけの肩に負担がのしかかることなく、一歩ずつ前へすすめるのではないかと、あらためて感じた時間でした。
 
 私も自分のできる範囲から行動をおこそうと思います。
 4月に着任し、9月からがん看護専門看護師の勉強会を立ち上げて開催してきました。そして、大森病院では、新たに他領域の専門看護師が誕生しましたので、領域は違えども一緒に勉強会に参加していただくことにしました。明日は、その初回です。楽しみですね。

第1回HBOCコンソーシアム学術総会出席

投稿日:2013年01月22日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

 第1回HBOCコンソーシアム学術総会が1月20日に開催され出席しました。
 HBOCとは、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(Hereditary Breast and Ovarian Cancer ; HBOC)のことです。http://hboc.jp/index.html

 近年の分子遺伝学の発展により、がんの中でも遺伝するものがわかってきました。このHBOCも、原因遺伝子(BRCA1、BRCA2)が、1994年に解明され、現在では遺伝子診断ができるようになりました。BRCA1遺伝子は、日本人の三木義男先生(がん研究所 遺伝子診断研究部部長)によって発見されたものであります。

 しかしながら、遺伝子検査で何でもわかるのか、わかるならどんどん検査を行おう、というものではありません。私は、大学院時代から10年以上、家族性腫瘍の患者さんとご家族への看護に関わらせていただいており、現在は、聖路加国際病院で遺伝カウンセリングを担当しています。この学術総会でも、「日本におけるHBOCへの取り組み -カウンセリングの立場から-」と題してお話しする機会をいただきました。

 遺伝子検査を行うために遺伝カウンセリングがあるわけではなく、遺伝性の可能性がある患者さんやご家族に対して、現時点でのわかっていること、まだまだわかっていないことについての情報を提供させていただき、その中で選択肢の一つとして遺伝子検査という方法があることをお伝えします。
 
 この方法を活用する方も、活用しない方もいらっしゃいます。遺伝性腫瘍の医療に関与する医療者として私が望むことは、患者さんやご家族、ご親族の方々に医学的な情報を知っていただき、ご自身の人生設計を納得のいくように選択して歩んでいただきたいということです。そして、それを支援させていただきたいと考えてカウンセリングを担当しています。

 遺伝医療は、新たな分野で難しいイメージもありますが、がん看護に携わる看護師の方々には、ぜひとも知っていただきたい内容です。患者さんに接することの多い看護師が、このような知識を少しだけでも知っていたら、救われる命はたくさんあります。手前味噌ですが、2013年2月号の臨床看護に特集が組まれておりますので、ぜひとも目を通していただけますと幸いです。

がん看護研修

投稿日:2013年01月21日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

 せっかくブログを作っていただいたのに、半年も運用せず放置しておりました。

 1月19日に、東邦大学医療センター大森病院看護部主催のがん看護研修に参加しました。講義もさせていただきましたが、内部・外部あわせて30名ほどの看護師の方々が、熱心に聞いてくださったり、意見を述べてくださったり、と有意義な時間でした。
 
 がんを患うかたが増え、高齢化社会になり、施設と地域の連携についてもっと考えねばと痛感しました。皆さんと何か活動できればなーと思いをはせておりました。