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学ぶとは

投稿日:2016年01月25日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

本学の看護学研究科の博士前期・後期課程の論文提出締め切りは、今週末の1月30日です。
他の大学院も今月末が締め切りであることが多いのではないでしょうか。
最後の段階になりました。
もう、ここまできたら、収束に向けて整えていく方向にならないと終わりません。
今あせるのなら、もっと半年前に、1年前に努力すべきです。
この数日で出来上がるものではないので、どれほどの時間をかけて、計画書を作成し、調査を実施し、それを分析し、まとめ、論文として書いてきたか、のプロセスを振り返ると、全てが積み重ねです。
一瞬でできあがるものではないです。
だからこそ、「あの時に・・・」というのは、相当前のことになるので、後悔は深いですよね。
でも、仕方ないです。それは自分の歩んだ道だから。

誰もが通る試練の道。
修士課程での初めての研究は試行錯誤の連続で、満足のいくものには到底及ばないです。
だからこそ次の作戦を練ることにつながるのでしょうね。

そうやって全てが学びで、研究者としての基盤をつくることになる。
日々の努力しかない。
でも、日々努力していたら-当然、方向は違ってはいけないし、自己中心でもいけないが-、必ず道は開ける。
だからこそ、日々の学びが大切になる。

そして、それが出来るのは生きているから。
生きていれば、自分がやりたいように、自分が望むように、自分で自分のことを決めていける。
生命は尊い。
事故によって未来ある15の若い命が奪われた。
病気によって優秀なひとの命が亡くなった。
生きていれば、どれほど新たな知恵が生まれたことか。
13回忌を迎えても、いつも思う。
友人が生きていたら、病に冒されなければ、どんな仕事をしていただろうか。
どれだけ看護界に影響を及ぼし、発展に貢献しただろうか、と。
尊い命を大切に、亡き友人に恥じぬように、約束を果たすために努力せねば。
合掌。


第4回HBOCコンソーシアムに参加

投稿日:2016年01月24日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

2016年1月24日、第4回HBOCコンソーシアムが品川のKOKUYOホールで開催されました。
立ち見の方もでるほどの大盛況でした。
http://hboc.jp/index.html

HBOC=遺伝性乳がん卵巣がん症候群、の略です。
今、遺伝性のがんが解明されてきて、HBOCもその一つです。
米国の女優さんの記事、と言えばおわかりになるかもしれないです。

BRCA1/2という原因遺伝子が同定されたことにより、ハイリスク者の遺伝学的検査が可能になり、治療方針を決定するためのひとつの情報として活用されています。

この検査で全てが解明、確定するわけではないのですが、重要な情報にはなります。
そのため、がんに対する遺伝診療を行う施設が増えました。今までは、小児や周産期の遺伝医療はすすんでいましたが、ようやくがんの領域でも遺伝が注目されるようになりました。

その結果、認定遺伝カウンセラー(学会認定)という新たな職種も誕生し、患者さんや家族を支援しています。
しかし、それだけでは不十分です。
やはり、がんの治療やその後の経過、どのようなニーズがあるのかを把握しているのは看護師です。
看護師が少しでいいので、遺伝に関する関心と知識をもっていたら、救われる命は多いです。
そして、何より、看護師は、身体的な支援を行いながら、心理的・社会的な支援を行える、対象者をまるごと把握して対応することができる、という全体を見ることができる技をもっています。
だからこそ、がんの治療を受けている患者さんの中の、遺伝についても関係してくるひとの支援にどうぞ力を貸してください。
誰かが気づかなければ、その方々は、いずれ、進行がんとなり受診することになります。
もしかすると、できることがなく、残りの時間も短いかもしれないのです。
そんな状況を回避するためには、医療者が知識をもつことが必要です。

医療者が知識をもち、患者さんやご家族に情報提供を行う。
そして、本人たちがどのような選択を行うのかを一緒に考え、支援する。
これは、遺伝に限らず、医療者の責務だと思います。

がん医療の中で、遺伝に関することがどんどん進んでいます。
どうぞ、関心と知識をもって、命を救ってください。

2016年2月20日、21日に第30回日本がん看護学会学術集会が開催されます(幕張メッセ)。
今回、2日目の2月21日(日)11:30~12:30(第11会場:ホール8)に、
「遺伝性腫瘍の患者や家族への看護
-日常診療の中でハイリスクな患者を見極める基礎知識と遺伝カウンセリング体制整備の実際と課題-」
をテーマに交流集会を開催します。

現在、遺伝カウンセリングに携わっている3つの施設の看護師に現状をお話しいただき、皆でディスカッションしたいと思っています。
短い時間ですが、明日へとつながらエッセンスをお持ち帰りいただければと思います。
どうぞ皆様のご参加をお待ちしております。



黙祷

投稿日:2016年01月18日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

2016年1月15日未明の長野県軽井沢町でのスキーバス事故。
どうしてこんなことが起きてしまうのか。
大切な大切な命が喪われてしまった。
楽しみに出かけたはずなのに、無言の帰宅になるなんて。
どれほどご家族やご親族、友人の方々はショックを受けておられるか、はかりしれない。

日本って「安全」について世界各国から賞賛されてきませんでしたか?
いつからこんなことが起きるようになってしまったのでしょうか。
産業廃棄物のニュースもしかり。

私たちは医療者である。
この分野では、「安全」が優先されなければ命をまかせてもらえない。
愚直でも、愚鈍でもいい。
学生には、安全を提供できると「信頼」される医療者になってほしい。

喪われた尊い命に合掌




新年あけましておめでとうございます

投稿日:2016年01月04日00時00分|投稿者:管理者|カテゴリー:未設定

新年あけましておめでとうございます。
2016年申年がスタートしました。

今年はどのような年になるのか。
各地でおきている争いごとがなくなることを祈る。

東邦大学の創立者のお一人の額田晉先生の「自然・生命・人間」の一節を引用させていただく。

「われわれ人類は無限なる大自然のうちの小さな一つの惑星の上に生存しつつ、太陽系における最高の知性として輝かしい未来を約束されているのである。かような人類共同の概念のもとに地上の全人類は永遠に融合され、どこまでも平和に統一されていかなければならぬのである。」

国や生まれた地域は違えども、同じ「地球」という住所に住む同じ人間として、争いをせず、平和に、愛のもとに、協力し合いながら生きることができればと願ってやまない。

さあ、始動である。