村上好恵　教授

2012年4月に東邦大学看護学部教授として着任し、11年目を迎えました。2016年4月からは、がん看護学研究室が開設され、2017年度から学部教育において、がん看護学Ⅰ（講義）、がん看護学Ⅱ（演習）、がん看護学実習（2単位）を必修とする全国初の新しいカリキュラムをスタートさせました。

東邦大学看護学部は、1925（大正14）年の帝国女子医学専門学校設置に続き、翌1926（大正15）年に帝国女子医学専門学校附属看護婦養成所として開設され、以後1985（昭和60）年に東邦大学医療短期大学看護学科、2002（平成14）年には東邦大学医学部看護学科として4年制になり、2011（平成23）年に看護学部へ改組、と95年の歴史を誇ります。このように、「自然・生命・人間」を建学の精神とする伝統ある東邦大学に籍をおけること大変うれしく思います。

大学院は、2006（平成18）年に修士課程、2010（平成22）年に博士課程が開設され、2013（平成25）年には、博士前期課程・博士後期課程に改組しております。大学院教育では、めまぐるしく進歩するがん医療に関する最新の動向を視野にいれながらも、がんと診断された方やそのご家族へのきめ細やかな支援という看護の基本を基盤として、看護学の発展に寄与できる研究者や高度実践家の育成に努めてまいりたいと思います。

また、東邦大学医療センター大森病院、大橋病院、佐倉病院はもとより、地域の医療施設との連携もはかり、社会生活を送っている方々のがんに関する支援システムの充実化をはかっていきたいと考えています。
今後ともご指導、ご協力を賜りたいと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。