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庭野 裕 「千葉県丘陵地域におけるニホンアカガエルとヤマアカガエルの生活史」

ニホンアカガエル(Rana japonica)とヤマアカガエル(R. ornativentris)は、都市化及び圃場整備の影響を受け、全国的に急速な衰退が著しいカエルである。
東邦大学地理生態学研究室では1991年から、これら両種に関しての生態学的研究を千葉県長生郡長柄町の権現森において継続的に行っている。この権現森個体群に関しての詳細な研究を行うことにより、生活史が解明されれば、権現森個体群がモデルとなり、他地域のアカガエル類の保全に寄与することが予想される。
今後の研究では、引き続き個体群構成(個体数・体長組成・年齢構成・性比)の推移を追うとともに、未調査であったオスに関する繁殖生態(繁殖開始年齢・繁殖期の動態)と産卵場所の選択性を明らかにする予定である。本年度では、特にオスに関する繁殖期の動態の研究を行いたい。オスに関する繁殖期の動態は、卒業研究時に採取した指を骨年代学的手法を用いて分析し、捕獲時の年齢を解明し、出現時期が体長、年齢によって変化するかを調査する計画である。
産卵中のヤマアカガエルと深夜の田んぼに産卵のため集まってきたアカガエル
産卵中のヤマアカガエル(左)と深夜の田んぼに産卵のため集まってきたアカガエル
調査地:千葉県長柄町、千葉市、市原市

庭野裕

  • 都立高校非常勤講師
  • 品川区立中学校非常勤講師
  • NPO法人 生態工房

所属

  • 日本環境教育フォーラム
  • 日本自然保護協会
  • 千葉県自然観察指導員協議会

略歴

  • 都立墨田川高等学校卒業
  • 東邦大学理学部生物学科卒業
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