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多田さと美「ミカン科の食草を利用するアゲハ類の幼虫の種間競争について」

 近年、地球温暖化によるナガサキアゲハ(Papilio memnon LINNAEUS)の分布北上が話題となっています。東邦大学習志野キャンパスでは、ナガサキアゲハの個体数が増えるにつれて、アゲハやクロアゲハの個体数が減少しているように感じます。ナガサキアゲハの幼虫の食餌植物はミカン科の植物です。これらの植物はクロアゲハ(Papilio protenor CRAMER)・アゲハ(Papilio xuthus LINNAEUS)・モンキアゲハ( Papilio helenus LINNAEUS)なども食事植物として利用します。このことから、ナガサキアゲハの幼虫とその他のアゲハ類の幼虫との間に、食餌植物をめぐる種間競争があることが予想されます。そこで、これらのアゲハ類の幼虫に種間競争が見られるかどうかを検証します。