脊椎動物の死体は、パッチ状でその出現は時間・空間的に予測することが出来ない。そういった資源を利用する種間ではしばしば激しい競争の証拠を見ることができる。これまでの研究から同所に生息するオオヒラタシデムシとクロシデムシの間には、個体群レベルで死体の発見能力と占有能力の間にトレードオフのような関係があることが明らかとなった。また、死体を最初に発見するオオヒラタシデムシはクロシデムシを誘引することが示唆された。本研究では、死体サイズやオオヒラタシデムシによるクロシデムシの誘引が2種のシデムシの共存にどのような影響を与えているかを明らかにする。
2013年度
- 小林篤「乗鞍岳に生息するライチョウの個体群研究と保全に向けた取り組み」
- 伊藤美信 「二種のシデムシの種間競争と共存」
- 村上新「シマヘビにおけるストライプパタンの個体発生—色素細胞の観察—」
- 塩崎大「モリアオガエルの地理的変異」
- 菅原みお「アキアカネの移動行動と気温の関係」
- 辻井聖武「侵入先と捕獲圧に対するカミツキガメ(Chelydra属)の生活史の変化」
- 池之彩「アマガエルとウシガエルの鳴き声の届く距離の個人差」
- 加賀山翔一「淡水性カメ類の分布予測及び環境選好性の評価」
- 菊池美穂「三宅島におけるクモ類の分布と噴火被害との関係」
- 坂入一瑳「草地性チョウ類・ジャノメチョウの千葉県北西部における分布予測」
- 山崎響子「南房総におけるアライグマの分布と環境選好性」
- 栗山武夫 「オカダトカゲの色彩パターンの進化」
- 武田広子「コウノトリ(Ciconia boyciana)の採食生態」
- 藤田 薫 「伊豆諸島とその周辺本土におけるヤマガラの集団構造」「キブシをめぐる生物間相互作用」