三宅島の雄山は2000年に大規模な噴火を起こし、様々な生物群に影響を与えた。クモ類は、陸上生態系の捕食性節足動物の中でも大きな生物量を占め、多様な環境に広く分布しているため、噴火後 陸上生態系の回復を把握する上で重要な生物群と言える。
本研究では、9月に島内のランダムに設けた調査地点において、生息する造網性クモ類の種と個体数の調査を行う。各地点において発見した上位種のクモ類の分布が、過去の噴火被害や周囲の環境とどのように関係しているのかを明らかにすることを目的とする。
2013年度
- 小林篤「乗鞍岳に生息するライチョウの個体群研究と保全に向けた取り組み」
- 伊藤美信 「二種のシデムシの種間競争と共存」
- 村上新「シマヘビにおけるストライプパタンの個体発生—色素細胞の観察—」
- 塩崎大「モリアオガエルの地理的変異」
- 菅原みお「アキアカネの移動行動と気温の関係」
- 辻井聖武「侵入先と捕獲圧に対するカミツキガメ(Chelydra属)の生活史の変化」
- 池之彩「アマガエルとウシガエルの鳴き声の届く距離の個人差」
- 加賀山翔一「淡水性カメ類の分布予測及び環境選好性の評価」
- 菊池美穂「三宅島におけるクモ類の分布と噴火被害との関係」
- 坂入一瑳「草地性チョウ類・ジャノメチョウの千葉県北西部における分布予測」
- 山崎響子「南房総におけるアライグマの分布と環境選好性」
- 栗山武夫 「オカダトカゲの色彩パターンの進化」
- 武田広子「コウノトリ(Ciconia boyciana)の採食生態」
- 藤田 薫 「伊豆諸島とその周辺本土におけるヤマガラの集団構造」「キブシをめぐる生物間相互作用」